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 100の超絶技巧練習曲
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             (っノ
               `J

待ちに待ったCDがようやく到着した。

Fredrik Ullén(Pf)/Sorabji: 100 Transcendental Studies, vol.I

考えられる最強の弾き手によって、妖気馥郁たるソラブジワールドを堪能した。

フレデリック・ウーレンはスウェーデンのピアニスト(精神科医でもある!!)。現役世代では最高のテクニックを持つピアニストの一人で、リゲティの練習曲集を世界初録音したほか(この曲に関しては幾多の録音が出ているが、いまだにAimardと彼の録音が双璧じゃなかろうか)、とてつもない難曲が含まれているために誰も引き受けるピアニストのいなかった(涙ながらに断念した女流ピアニストもいたらしい)『子犬のワルツ』編曲集の企画を、「じゃ、やればいいんですね」の一言で引き受けて素晴らしい演奏を披露したことは伝説になっている、たぶん。

そんなピアニストが満を辞してスタートさせたのが、ソラブジ『100の超絶技巧練習曲』

カイホスルー・シャプルジ・ソラブジ(1892〜1988)はイギリス生まれの作曲家、評論家、ピアニスト。ピアノ曲の極北を成すかのような長大かつ難解な作品群をはじめ、トロピカル・ノクターンとも呼ばれる幻想的な作品、独創的な編曲作品など、残した作品数は膨大。代表作とされる『Opus Clavicembalisticum(鍵盤楽器のための作品)』は、四時間を超える演奏時間と超・超絶技巧にチャレンジしたGeoffrey Douglas MadgeとJohn Ogdonの録音が残されているため(ってどちらも所持してないんだけど^^;)、世界最難のピアノ曲に挙げられることも多い。だが、彼の膨大な作品群の中では上の下といったところで、演奏時間が4-5時間はかかると目されている『ソナタ第5番』や、9時間の『ピアノ独奏の為の交響変奏曲』など、あまりもの威容さに取り上げるピアニストすらいない、超巨大な作品がいくつも存在している。

この『100の超絶技巧練習曲』も全曲で7時間を要する恐るべき大作で、もちろん全曲録音は前代未聞。最初は5分に満たない曲が多いのだが、後半に入ると次第に肥大化し、30分を超える五重六声フーガの第100番で締められる。今回発売されたvol.Iに収録されている1-25番は2-3分の曲がほとんどで、リゲティの新曲といっても通じるようなものから、スクリャービンの影響が顕著なものまで、様々な作風を楽しむことが出来る。

…と、ここまで読んで下さった貴方は、ウーレン公式HPのSound Fileから
K.S. Sorabji, Transcendental Study 75 Passacaglia (ending)
を聴かなくてはいけません。主題と100の変奏曲からなる第75番の終結部6分ほどが聴けます。神秘的な部分と凶暴な部分との対比、協和音と不協和音の交錯、うねるような装飾句に炸裂する分厚い和音、ピアノ一台によって空間が埋め尽くされていくようなこの音響は他の作曲家では体験できないもの。初めて聴いた時にはちびりそうになりましたよ。これがタダで聴けるんだから、ネットたぁ、いいもんです。


今日観た映画。
セルジュ・ブールギニョン『シベールの日曜日』

コルピ『かくも長き不在』とヴェンダース『都会のアリス』の良いとこどりをしたような…だけでは済まない豊穣な内容を持った傑作。こんな傑作が一度ビデオになったきり、再発売もDVD化もされていないのは犯罪的。
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(2006/03/04(土) 23:59)

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練習曲練習曲 (れんしゅうきょく) は、エチュードともいう。次の二種に大別される。楽器の技巧を修得するための楽曲。通例、曲により修得すべき技巧が特定されており、その技巧を曲の中で繰り返し要求し、その技巧の修得を目指す。演奏会用練習曲。演奏するために非常に高い
クラッシックの世界 | 2007/09/30(日) 01:10

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