旧・袋小路の休日
   
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 電網乞食彷徨於貴方管 〜映画篇〜
昨日に続いてYouTube。今日は映画篇。
映画に関してはそんなに食指が動くのは少ないみたい。

Bruce Lee Extended
ttp://www.youtube.com/watch?v=tYjvMbPxg8s
060325k.jpg
説明不要の『燃えよドラゴン』から。『片腕ドラゴン』シリーズを観た後だと、足がちゃんと伸びていることにすら感動してしまう。どうでもいいことですが、当方半年に一度ほどふと思い出しては押入れからヌンチャクを取り出して戯れ、馬鹿さ若さを保っております。

Follow The Fleet
ttp://youtube.com/watch?v=RQ9YqGvK3_I
050325j.jpg
マーク・サンドリッチ『艦隊を追って』から、アステアとロジャースのダンスシーン。アステアはロジャースと踊る時に手加減してるんちゃう?と思うことしきりで、『踊る騎士』あたりのやりたい放題にはなかなか会えないのだが、このコンビには珍しいコメディタッチのダンスがなかなか面白い。

Hedwig - Origin of Love
ttp://youtube.com/watch?v=WzX7SP1NkAg
060325i.jpg
ジョン・キャメロン・ミッチェルが主演監督の『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』といえば、ケバいオカマがペケペケという(どういう?)イメージを持って未見の人もいるかもしれないのだが、まぁそのイメージはあながち間違ってもいないのだが、だからあまり声を大にして薦めるのもあれなのかもしれないのだが、でもやっぱりグラムロック映画として出色の作品だと思うわけですよ。ラストの『Midnight Radio』なんてデヴィッド・ボウイの『Rock 'N' Roll Suicide』の向こうを張る隠れ名曲じゃないかと。ここにあげた『Origin of Love』はプラトンだの北欧神話だの小難しげな感じですが、ミッチェル扮するドラッグクィーンの声が味があってたいへん良いです。

The Ear Scene
ttp://www.youtube.com/watch?v=OtDi2pR88V4
060325g.jpg
タランティーノ『レザボア・ドッグス』から、有名な耳切りダンスのシーン。『キル・ビル』のような「首ポーン、血ぃブシュー」よりも、この頃の暴力描写が個人的には好きですなぁ。こんなカッコイイ音楽の使い方をした人っていたんだろうか。

* Alumbramiento *
ttp://www.youtube.com/watch?v=qq3NcIY2zkQ
060325h.jpg
今回の目玉。世界の名だたる監督達が「時間」をテーマに10分の短編を撮影した『10ミニッツ・オールダー』から、ビクトル・エリセ『ライフライン』。っておいてめぇなに全編載せてんだよエリセさんにあやまれよコラとか言いたいのもやまやまですが、これもまあエリセの芸術に触れる好機ということで、大目に見てやりましょう。この短編集にはゴダール、ヴェンダース、ヘルツォーク、陳凱歌など、かなりの大物が名を連ねていたのだけれど、結局のところエリセには束になっても敵いませんでした、と。本当に素晴らしい作品なので、だまされたと思ってこの作品だけでも観てほしい。
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(2006/03/28(火) 23:59)

 電網乞食彷徨於貴方管 〜鍵盤篇〜
何日も前の日記を書くのに少し疲れたので(笑)、
気分転換にYouTubeで見つけた映像の中からかなりのオススメを紹介。

Prokofiev Toccata in D minor Op.11
ttp://www.youtube.com/watch?v=bSPDmQtWPak
060325c.jpg
プロコフィエフのトッカータといえば、彼のピアノ作品の中でもかなり有名な部類に入りますが、たいていの演奏が「トッカータ(無窮動)」にならないというピアニスト泣かせの難曲でもあります。この東洋人ピニストの演奏はなかなかの健闘といったところ。後半の重音の連続も直線的に無事こなしています。最後の最後にミスってしまっているのはご愛嬌。

Rachmaninov-Volodos Italian Polka
ttp://youtube.com/watch?v=6lzxQP1cf08

知的でスマートな演奏が好まれるご時世に甦ったエンターテイナー系ヴィルトゥオーゾ、アルカディ・ヴォロドス。スタジオ録音は熱さが足りないのですが、ライヴでは暑苦しいくらいかましてくれます。このライヴでもラスト前のピアノをビリビリ震わせながらの爆音が「やっとるねぇ」という感じで笑えます。美音はともかく、爆音に関してはホロヴィッツと並んでるんじゃないのかなぁ。

Art Tatum - Yesterdays 1954
ttp://youtube.com/watch?v=wYcmWIrtK-E

ジャズ・ピアノの神様、アート・テイタムの非常に貴重な映像。1956年没ということで晩年のものですが、玉が転がるようなタッチは健在で、聴いていて心地よいです。

Michel Petrucciani Trio
ttp://youtube.com/watch?v=-j8Ch5lU5dw

「魂のピアニスト」ことフジ子・ヘミングや、『シャイン』のヘルフゴットなど、「お涙頂戴で売っているクラシックピアニストは下手糞」というテーゼが自分の中で出来つつあるのですが、ジャズだとほぼ盲目のテイタム、そして先天性の骨疾患と闘ったミシェル・ペトルチアーニと、全く逆になってしまいます。彼らにおいては境遇についての幾千のごたくも、その演奏の持つ力には敵いません。ペトルチアーニは99年に36歳で夭折してしまった(「寿命は20歳程度まで」と言われていた彼にとってはそうではなかったのかもしれませんが)ジャズピアニストで、現代においてソロでも聴かせてくれる稀有な存在でした。彼の強靭さと繊細さを併せ持った演奏を聴くたびに、「音楽ってええなあ」という当たり前のことに立ち返らされる気がします。今回挙げた演奏が気に入ってもらえたなら、シャンゼリゼ劇場でのソロライヴが、それはもう素晴らしいものなので、是非一聴をおすすめいたします。

Marc Andre Hamelin Plays Liszt's Hungarian Rhapsody No. 2
ttp://youtube.com/watch?v=CBygW-3ffOY

我が最愛のピアニスト、マルク=アンドレ・アムランの演奏もあるとは、やるなYouTube。ぱっと見、冴えないおじさまですが、こう見えてピアノ演奏史に特筆されるべき超・超絶技巧の持ち主であります。正直に言うと初めの2/3は少し退屈なので我慢が必要。ラスト1/3、普通の演奏ならコーダが始まるところで、アムラン自作のカデンツァが入るのですが、これが圧巻。それまでのモチーフがグロテスクに姿を変えて襲い掛かってきます。彼の作曲作品は、前衛とキッチュとの間の絶妙な立ち位置、分厚い構造の偏愛と、自分の好みにズバリとはまる作風なのですが、このカデンツァにはそれがとても良く現れていると思います。演奏を見ても、このとんでもない難曲を、(最初に挙げたProkofievあたりと較べてもらうと分かりやすいと思いますが)信じられないくらい涼しげに弾き切っているのに鳥肌が立ちました。
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(2006/03/27(月) 23:59)

 きのこきのこ
F田さん、SS木さん、H木嬢とで、例によってサイゼリアで談笑。
「きのこ」でスイッチの入ったH木嬢を、F田さんがイジり倒していらっしゃいました。

学連では伝説となっている『クエスト・クエスト』をF田さんが持ってきていらしたのですが、
当方にはプレステなる文明の利器は存在しないので、
急遽そーすい。閣下をプレステごと拉致し、拙宅にお迎えしました。

ご存じない方に説明いたしますと、『クエスト・クエスト』とはF田さんが2回生時に『RPGツクール2』で作成した、「ノンフィクション・ロール・プレイング・ゲーム」で、味方はおろか敵側も射撃関係者という恐ろしいゲームです。

実際にプレイしましたが、私も存じている学連の先輩方や、射撃界の大物達が続々登場するのに爆笑でした。ちなみにラスボスは「蟹」。
実際に一番の強敵は関学馬術部でした。(ペガサス流星拳を1ターン3発かましてくるとは関学恐るべしです。)

F田さんは続編を作成する同志を探しておられます。
血潮熱き若人の挑戦を期待したいものです。
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(2006/03/25(土) 23:59)

 九重に 花ぞ匂える
徹夜でカラオケの後、一時間ほど仮眠をとって卒業式に潜り込んできました。
060324a.jpg 鍋戦隊
仮装が多数参加するのを期待していたのですが、
食パンマンや椰子の木、露出狂にゴリエに松田優作と、なかなかでした。
060324b.jpg アオレンジャーはジェントルマン
入学式以来の学歌をハミングでごまかして、「チンパンジーに寄付せよ」という学長の有難いお話を拝聴し、30分ほどで式終了。
『威風堂々』が虚しく響く最高にアナーキーな卒業式でした。

本当に卒業する人々とともに、久しぶりにケニアへ。
昼酒呑みつつ、睡魔と闘いつつ、わいわいと。
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(2006/03/24(金) 23:59)

 段違い
就活で関西入りした名大M浦さんの入洛を迎える。

レストラン菊水で昼食。
060323a.jpg
前々から気になっていたズレた正面の窓は階段でした。どうでもいいか。

阪大のM井田さんと晩から呑むはずだったそうですが、ここで突然のキャンセル。
M井田さん凄ぇや。

ROUND1でボウリング。
なんか上手くなってるんですけどボク。
平均スコア80の自分にサヨナラ。

M浦さんは帰られたものの、そのまま解散するのもアレだったので徹夜でカラオケ。
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(2006/03/23(木) 23:59)

 汝わが民にあらず
四日前の日記を書くだるさ orz

ルイス・ブニュエル『銀河』


久しぶりにふや町映画タウンへ。

ジミー・ウォング『片腕ドラゴン』

『燃えよドラゴン』を無理やりSF2に例えるならば、この作品はさしづめモータルコンバット。監督主演のジミー・ウォングはブルース・リー以前から香港映画において絶大な力を持ち、暗黒街とのつながりもあるらしいとまことしやかに囁かれて、ジャッキー・チェンも頭が上がらないらしい。日本でもなぜかジミー「さん」と敬称をつけて呼ぶことが暗黙の了解となっていたりする。
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(2006/03/22(水) 23:59)

 Don’t Shoot the Puppy
五日前の日記を書くやるせなさ orz

暇つぶしにネット上のミニゲームをちまちまやっていたような気がする。
特に面白かったのはコレかしらん。
Don’t Shoot the Puppy

Startを押した瞬間、射撃部風に言うとトリガーの遊びを引き切った状態になるので、天真爛漫な子犬くんが画面からいなくなるまで、「何があっても微動だにしてはいけない」という非常にシンプルなゲーム。とはいえ、甘くみると痛い目を見ますぜ。

卒業式帰りのS辻が来る。
体育会の卒業アルバムを見せてもらったら、本当にOさ氏が会長だった。

とへの思いつきで、部活の四回生を召集したのだが、結局集まったのはK島、H木、とへ、H松(♂)、私という、まあ予想通りのメンバー。まあそんなもんよ。
卒業式シーズンで呑み屋という呑み屋に断られて、電気食堂 おばけなるところに飛び込んで、ユニークなネーミングのメニューを片っ端から注文して楽しむ。

その後、徹夜でカラオケ。
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(2006/03/21(火) 23:59)

 四帝戦
六日前の日記を書くわびしさ orz

阪大名大東大との交流戦がありました。
私はもうOB扱いなので夜のコンパだけ参加することに。
…って近ごろ暴飲暴食が目立ちます。
腹八分目の美徳を忘れてしまっているので、晩まで絶食で挑みました。

例年通りの酒羅場を期待していたんですが、幹部連の意向なのかやたらと平穏でした。
同回で唯一来ていたK島嬢と、越し方を振り返りつつ隅でちびちび呑んでいました。
某一回生女子が大崩壊していたのが、キャラバンウォッチャーとしては収穫でした。

二次会にはとへが桂から自転車で参戦し、ドリンクの注文がやたらと早く通る呑み屋で、後輩たちと騒ぎました。

三次会はなぜか我が家。
阪大の後輩二人が宿代わりにしていきました。
S辻が持ち込んだ雀牌を発見されてしまったのが非常に危険です。

とまあ、こんな一日だったんじゃね?
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(2006/03/20(月) 23:59)

 One Lunch In Hilton
学連の後輩であるT内とH松嬢に誘われて、ケーキ・バイキングというやつに参加してしまいました。頭が悪いので、昨日マウンテンで苦しんだのも何処吹く風、という感じです。まぁヒルトン・ホテルですし。ヒルトン、ヒルトン、パリス・ヒルトン

小春日和を期待した装いで家を飛び出したのですが、ごく普通の冬の一日で、そこらへんのセンスの欠如をひしひしと噛締めていました。ビル風が沁みます。
隣を見るとK瀧がどこのトレーニング帰りだよという格好で暖かそうだったので、「今回はドレスコードがある」「ヒルトンなめるなよ」とイジり倒しました。ロビーなどでは実際にかなり違和感があって笑えたのですが、残念ながらつまみ出されることもなく侵入できてしまいました。

なかなかの眺望でした。夜景なんか相当良いのでしょう。ワインセラーにはシャトー・ペトリュスが転がっていたりして、高級店の片鱗を覗かせています。が、ケーキ食べ放題に集まった人々には、そんな雰囲気を吹き飛ばす気迫がみなぎっていました。
バイキングの開始と同時に長蛇の列ができ、私は圧されておろおろ。ひとまず第一波が収まったのを見計らって、余り物をかき集めていました。

大学生活の中で、食い意地がはってきたからなのか、何事も勝負にしてしまうようになったからなのか、腹八分目の美徳を忘れてしまったようです。昨日のマウンテンが「マズい甘さ」なら、ここのは「ウマい甘さ」だからというのもあると思いますが、ケーキブースを往復する自分がいました。

―一時間後―

やっぱり無理。
女性陣が嬉々としてひたすらケーキを皿に盛ってくる様は、理解の範疇を超えていました。
こんなにシューマイが美味いと思ったのは初めてです。さすがヒルトン。


帰りに梅田の紀伊国屋書店をうろついていたのですが、講談社文芸文庫から小山冨士夫の随筆集が出ていたのには感心いたしました。さすが慧眼ですなぁ。
小山は定窯址を発見した東洋陶磁の権威というよりも、陶磁界を震撼させた「永仁の壷」事件の関係者としてつとに有名ですが、美術全般に及ぶ随筆も素晴らしく、芸術新潮に掲載されていた『骨董百話』(小山の死により83話で終了)は図書館でむさぼるように読みました。
宋磁の絶対美、浦上玉堂の洒脱、朝鮮陶磁の奥深さなど、この本からは多くを学んだと思います。特に伝徽宗『晴竹図』は、世紀の大画家であると同時に大贋作家でもあった張大千旧蔵ということで真贋は微妙かも知れませんが、写真越しに神品の風格が感じられて、是非死ぬまでに観たい作品です。
060319b.jpg
今回の文芸文庫には、件の『骨董百話』からも幾話か収録されていました。ただ、これはこの文庫全体に言える事なのですが、図版が極めて少ないのが残念なところです。是非完全に復刊してもらいたいです。まぁ、古書で5000〜8000円が相場といったところなので、新刊のほうが高いということにもなりかねませんが。
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(2006/03/19(日) 23:59)

 山と爆食
第2回追いコンということで、弟子達を連れて名古屋へ。
名大のOZとI泉と合流して、食の深淵をはいずりまわってきました。

マウンテン

7時京都発で行き先も知らされず、この日初めて食べるのがこんなのになってしまった後輩たちを思うと、胸にこみ上げてくるものがありましたが、先輩特権を振りかざして無理やり食わせました。かく言う自分も裏メニューの「大人の××××」(伏字部を言い当てないと注文すら受け付けてくれない)を注文してみたのですが、平々凡々とした不味さだったのが残念でした。I泉と「あっちむいてホイ」でひたすら後輩の残飯処理をした結果、精神的にも肉体的にも限界に。

星ヶ丘のやたら混んでるボーリング場で時間つぶし(といっても撞球しかしてないけど)。軽く晩飯でも食べて帰ろうかという大方の予想を裏切って、とへとH木嬢からチャレンジングな提案。

洋食工房パセリ

ありえない量のカツを出してくる店。前回来た時には店内の油でぎっとりした空気だけでグロッキーでした。新店舗になってからは来ていなかったし、去年唯一来た年賀状の恩に報いるためにも、がっつりいきたかったのですが、やっぱりむーりー。普通に美味しいし、換気もちゃんとされていたんですけど、マウンテンでの後遺症が…

関係者の間ではcats caffe・マウンテン・洋食工房パセリの三箇所のことを、畏敬の念をこめて「三大聖地」と呼んでいるのですが、今回は一日で二箇所の聖地巡礼を果たしました。(cats caffe潜入記はこちら)かなり行き当たりばったりな道中だったのは秘密。一日付き合ってくれた後輩の皆さん、ごめんなさい。
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(2006/03/18(土) 23:59)

 対位法的
起きる。

K瀧来る。

K瀧と呑む。

S辻来る。

K瀧帰る。

S辻寝る。

辰◇来る。

S辻起きる。

S辻帰る。

辰◇と呑む。

辰◇帰る。

寝る。
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(2006/03/17(金) 23:59)

 10人目の選手
WBC日本対韓国を観戦。
藤川が出てきた時にあああと呻いていたら、やっぱり打たれた。
にしてもマウンドに旗立てるとは民度がうわ、何をすくぁwせdrftgyふじこlp
負け惜しみにしかなりませんか。

消沈したまま京都行きのバスへ。

京都着。

帰宅。

帰郷していた間チェックできていなかったので、2ch現音板のスレをいくつか覗いていたら、よくわからんが当ブログがさらされていた。あばば。

寝る。
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(2006/03/16(木) 23:59)

 LIBERTY VALANCE DEFEETED
二泊三日で母方の祖父母のもとへ顔見せに行っておりました。
仁淀川


13日

WBCの誤審に唖然とした後、吹雪く中高速バスで松山に。
愛媛県庁はいつ見ても美しい。
バスを乗り換えて四国山中の一集落へ。
ごとごと一時間半ほどゆられて到着。
歓待に甘えてさっそくのんだくれ。
寝る。


14日

起きると向かいの山が見えないほどの雪。
明日帰ることは出来るのだろうか。
外に出れないので、持ってきていたビデオを皆で観賞。

ジョン・フォード『リバティ・バランスを射った男』

祖父母若かりし頃はひもじいながらも映画館に良く通ったということで、かなり楽しんでもらえたのがこちらも嬉しかった。

戦後に伊丹万作がドサ回りに来たことや、祖父がアステアに憧れてダンスをかじったことなど聞くうちに、酒がすすむこと、すすむこと。


15日

起きると抜けるような青空。


WBC日本対メキシコ戦を見届けた後、久万美術館へ。
山間の小さな町にポツリとある美術館だがなめてはいけない。
林業最盛期、この地で財を成した井部栄治により寄贈されたコレクションが主で、伊予にゆかりのある文人墨客の作品が多い中、洋画のコレクションがかなりの粒ぞろい。海老原喜之助、佐藤哲三、古茂田守介、千家元麿…といった所蔵作家の名を上げれば察しの良い人は気付くかもしれないが、井部は洲之内徹「現代画廊」の顧客の一人で、そのコレクションにもその影響が色濃く出ている。いわば気まぐれ美術館の「四国分館」といった感じ。コレクションの白眉でもある村山槐多『裸婦像』には、洲之内が留守の隙に非売品であったところを無理やり購入したという逸話が残っている。自分が初めて成川雄一や小泉清、古茂田守介を観られたのもここだったはずだし、個人的にも思い入れのある美術館。
今回の目当ては何といっても、新しく収蔵されることになった重松鶴之助『閑々亭肖像』。

洲之内徹は自著『気まぐれ美術館』の中で、

初めてこの絵を見たとき、白状すると、私はこの絵が欲しくてならず、こっそり持ち出して、どこかへ隠しておきたいような衝動に駆られた

と述べていて、前々から観てみたかった作品。バスの時間上、全体で30分ほどしかいられなかったけれども、どこか憎めない顔つきのおやじさんが静かにたたずむこの絵にはすっかりまいってしまった。絵の具に細かく亀裂の入った背景もたいへん味があるし、筆致が明らかな着物とは対照的に、飄々とした顔には非常に神経が注ぎ込まれている。
その他の初めて観る収蔵品で特に印象に残ったのは、長谷川利行の小品『のあのあ』。この人は大作もいいが、自分は10号にも満たない作品にさらに強く惹かれる気がする。

短い間の観賞だったが、大いに満足して高松へ戻った。
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(2006/03/15(水) 23:59)

 犬馬難鬼魅易
曇りの予報のはずが雨。この怒りをぶつける相手がいるはずもなく、仕方なく傘を差して開園直後の栗林公園に乗り込む。

当初は水面にさらさらと落ちる小雨の音が気持ちよかったのに、次第に雨足が強くなってきた。掬月亭を周辺に一時間ほど回っただけで退散。とりあえず中村好文がほめていた雨戸の90度ターンは見ることができた。

南の一部を回るだけでも、借景、石組、地割、庭木、隅々まで趣向が凝らされていて、大名庭園といえば二条城がなかなかだったがやはり栗林公園には敵わんな、と改めて感じ入った。巷でよく言われる日本三大名園とは偕楽園・後楽園・兼六園で、栗林公園は入っていないが、この三園は果たしてここ以上の名園なのだろうか。だとすれば恐ろしいことである。

新日曜美術館は松田正平特集。前回見逃したのでかじりついて見る。
洲之内徹の映像を見られたのは思わぬ収穫。
白洲正子邸にかけられて有名な、松田の筆による「犬馬難鬼魅易」の短冊を手にカメラに語りかけていた。想像以上に若々しい声。
松田の作品は、画文集『風の吹くまま』で観たことのある作品がほとんどだったが、画学生時代の模写からビュッフェを思わせる1950年代の作品、最晩年の破顔一笑した自画像まで、作風の変遷を知ることができた。やはり良い。欲しい。製作過程を見ることができたのは更に収穫。水彩のような薄さの絵の具を塗りつけては画布をカミソリで削り、さらに塗りつけては…の繰り返しで、こうやってあの独特のマチエールが生まれていたのかと感動した。
実作に接しないことには、その魅力を十分に知ることができないのは分かっているが、なかなかその機会がない。関西で展覧会やってくれないかなぁ。
蛇足だが、片岡鶴太郎「松田正平はわが師」!? 片腹痛し。

四国霊場八十六番札所、志度寺へ。
重森三玲が復元した回遊式庭園があるということで行ってみた。
荒れ放題の境内。土壁は普通に全壊しているし、マットやゴミがボロい焼却炉で燃やされている。一方で本道裏には真新しい老人ホームと、どこの中華料理屋だというようなけばけばしい診療所?が建っている。シムシティ感覚で賽銭目当てに余計な石仏が増殖した結果、目も当てられなくなった名刹というのは多く目にするが、ここまで荒廃しているのは逆に珍しい。目当ての庭へ。


ある意味感動すら覚える荒廃ぶり。柴の山が放置され、ゴムホースも放置され、干上がった島には工事用の足場で橋がかかっている。執拗に配置された三尊石、円形に配置された巨石、復元を超えて重森の個性が発揮されていて、整備さえされていればかなりの良い庭だったのだろうが…。せめて倒れた石くらい直してくれよほんと。

門入の里へ。

壮大な水洗便所でした。

休肝日にするつもりも、「古いナポレオンがあるんだけど…」との一言に
酒呑んで寝る。
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(2006/03/12(日) 23:59)

 丹下健三@香川
新しい実家が栗林公園から徒歩三分の上、年間パスまで取っていた以上、これは通わねばなるまいて。と、開園時間の六時半に合わせて起きると、晴れの予報のはずが曇天の上にありえない濃霧。それが香川クオリティー orz

二度寝。

父方の祖父母宅へ。
諭吉狩り孝行完遂。

帰りに香川県営一宮団地に寄ってもらった。
知る限り高松市内には丹下健三が手がけた建築が三箇所あるのだが、そのうちの一つ。
レンズの黄変した眼鏡から代わったので、世界が明るい。
今までデジカメに余計な補正をかけて夕焼けの撮影のようになっていたのを(実際に夕方の写真もかなりあるのだが)修正する。
でこんな感じ。


配置図はこんな感じ。

下水道普及率が全国最低ランクだからって香川なめてたヤツは表に出ろ。
L字型の一階部と二・三階部によるユニットを一単位として、三ツ矢型の集合住宅ユニットとともに、変化の美しい団地を構成していた。20年ほどの時を経て(1985年前後竣工の棟が多い)白亜の壁には汚れが目立つも、今なお斬新さが失われておらず。やっぱ丹下健三は凄えや。
ま、通り挟んで向こうにはドブ川があるんですが。少し寂れた雰囲気なのも良い。街宣車が普通に停まっていたり、軒先が改造されていたりして、雑多な面があるのもまた良い。
そのギャップが香川クオリ(ry

今日の「世界一受けたい授業!!」で、4分33秒? マレイ・シェーファー? バーベリアン『ストリプソディ』?と図形楽譜の数々に衝撃を受けた方へ。
だいたいのパクりもとはこのページここ。クセナキス『シナファイ』の有名な「11段・16声部」まで見れます。この『楽譜の風景』というページは、その筋では「知らないのはモグリ」的な老舗ページでして、当方も初めてのamazon.comで、ここを参考にしてコンタルスキー兄弟のブーレーズ『構造』とかウゴルスキのメシアン『鳥のカタログ』を購入してしまったせいで、今の嗜好が作られてしまいました。ロシアのジャズ系作曲家ニコライ・カプースチンや、イギリス複雑系の雄マイケル・フィニッシーについて知ったのも、このページに依るところが大きかったり。足を向けては寝られません。

酒呑んで寝る。
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(2006/03/11(土) 23:59)

 このひとでなし!
はずれにはずれる天気予報。
それが香川クオリティー。

朝降った雨に気を殺がれ、家でごろごろ。

暇だったので、『北北西に進路を取れ』を母に見せ、映画漬けにしようと企む。

主人公の無駄に行動力のある馬鹿っぷりがお気に召さなかったようで(さすがに飛行機のシーンでは息を呑んでいたが)、観ながら厳しいツッコミを入れまくっていた。そこは温かく「志村!後ろ後ろ!」の心持ちですよ、母御前。

暇だったので、今更ながらサウスパーク風似顔絵を作ってみた。
ぐほ近影
似て…る…かも

『柳生十兵衛七番勝負』を観ていたが、ちょっとほめすぎたかも。
でも最終回は凄いよほんと。

新メガネ、左の度が合わん気がする。慣れてくものなのか…

酒呑んで寝る。
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(2006/03/10(金) 23:59)

 たまもよし
8日。
終日家でごろごろ。
酒呑んで寝る。


9日。
香川県歴史博物館に『栄光の大ナポレオン展』を見にいった。
うちの祖母がいたくお気に召していたので、話題を合わせるためには行かざるを得ず。会場を埋め尽くすご老人方のマナーの悪さに閉口。ただでさえ希薄な敬老精神が更に霧消した。展示品は、七宝肖像やサファイアカメオとか総計何百カラットのダイヤのティアラとか、くれると言われればもらうけど即日転売、という感じのものばかり。

サンポートのシンボルタワー(にしても香川人にカタカナを使わせると最高だ)内にある「いただきさんの海鮮食堂」にて昼飯。
高松では、自転車とリヤカーが合わさったような乗り物を操るおばちゃんが、車道を占領しつつ魚を売り歩くのが、隠れた名物(のような気がする)なのだが、そのおばちゃん連が運営しているらしい。四国にしてはかなり頑張っている形状の建物の中で大漁旗を見ようとは。子持ちイイダコ、かなり大きいアナゴを丸々使った天麩羅、あと肝が絶品だったカワハギの煮付けと、味の割りに値段も手ごろでついつい食べ過ぎてしまった。

腹ごなしに玉藻公園を散策。

日本を代表的する水城の一つで、天守閣は現存しないが、石垣と澄んだ海水の堀、手入れのしっかりなされた松を見るだけでも来た価値がある。
園内には大正時代に建てられた松平伯爵家の別邸『披雲閣』が現存している(行定勲『春の雪』でも使われたとのこと)。

建物内は非公開のようで(部屋の貸し出しなどの目的での開放は非常に盛んだが)、ガラス障子から望むソテツの中庭が素晴らしいであろうソテツの間(左写真)や、百四十二畳の大書院には残念ながら立ち入れず。それでも、松林の趣を残したまま、植栽を入れ大飛石を並べて回遊庭園としている内苑は素晴らしいものだった。

四年間使い倒してきた眼鏡が、レンズは変色・傷だらけ、フレームがたがた、と悲惨だったので買い換えることにした。特に右のレンズの傷が酷かったのだが、そのせいか右眼の近視と乱視が進んでいた。ショック。フレームは気に入る物がなかったので妥協に妥協を重ねた。明日完成とのこと。

酒呑んで寝る。
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(2006/03/09(木) 23:59)

 子供の時間
結局4本しか観れぬまま映画タウンへ。
いつも深夜に訪問しているので驚かれる。
『この三人』のあの小憎らしい子役、アレが大人なって幸せな家庭とか嫌ですなぁ。そうですねぇ、男とっかえひっかえつくって最期はヤク中、ぐらいやってもらわんとイヤですねぇ。
という感じのエゲツない会話をしつつ、日活ロマンポルノなぞを勧められつつ、実家に連れて行く映画を見繕ってもらう。
(ちなみに件の子役ボニータ・グランヴィルは65歳まで生きている。うむむ…。でも19歳時に『ヒットラーズ・チルドレン/恐怖の殺人養成所』なるものに出ているようだ。おおお)

飛び入りの村上開新堂で好事福廬を、
丸太町かわみち屋で蕎麦ぼうろを購入し、
弾はそろった。

いざ諭吉狩り帰郷。

夕日に煙る舞洲のゴミ処理場ににまにましつ(ry

高松着。痛飲。寝る。
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(2006/03/07(火) 23:59)

 忠実な家来になることを誓います
3泊4日で3本借りて4本無料の映画タウンの学割コースにトライしたのが4日深夜。7日には帰郷することとなり(というわけでこの記事は高松で書いている)、今日中に7本観なくてはならない運びに。むーりー。
とりあえず四本観る。

バスター・キートン『キートンのカメラマン』

一目ぼれの相手がいて、恋敵がいて…まあ、いつものやつですわ。キートン個人が見せるアクションはそれほどないけれど、チャイナタウンでの抗争のシーンなど、すっちゃかめっちゃかを絵にしたようなシーンのオンパレードで、やっぱりキートンは、イイ!!

あと、映画タウン「むちゃくちゃ、おすすめ!」の映画三本。ネットを調べても画像が出てこないマイナーさながら、むちゃくちゃ面白かった。

ウィリアム・ワイラー『この三人』
二人の女性が営む寄宿学校を舞台に、『人情紙風船』ばりのやるせなさが展開される、『ローマの休日』の監督とは思えぬ重い作品。もともと同性愛を扱うはずが、悪名高いヘイズ・コードによって男の医者を交えた三角関係に置き換えねばならなかった怨念か(後年、監督自身の手で『噂の二人』としてリメイク)。B・グランヴィル演じるクソジャリが素晴らしい。いい子ぶる、泣く、叫ぶ、脅す、いたぶる、メンチきる、本当に凄い。

清水宏『按摩と女』
負けん気の強い按摩が陰のある女湯治客に抱いた恋心を軸に、按摩仲間、旅館の番頭・女中、様々な境遇の湯治客のエピソードが穏やかなユーモアを交えて描かれ、なんともまったりとした温泉街の様子が魅力。「メクラ」である按摩がすれ違った女の気配に立ち止まり、無声映画のような緊張感が一瞬生まれるところや、番傘でたたずむ女を艶やかに映した箇所など映像的な魅力にも事欠かない。

木村荘十二『兄いもうと』
子供をはらんで村に帰ってきた女・もんと、彼女を思うあまりに罵詈雑言を投げつける兄・伊之。どちらに組するかは人によって違ってくるだろう。歯切れの良い啖呵が気持ちいい。特に竹久千恵子演じるもんが最後に見せる悲痛な長広舌には内容を離れてほれぼれしてしまう。ストーリーとは対照的に農家のセット?や農村の風景は牧歌的でたいへん美しい。

OZU,KUROSAWA,MIZOGUCHIだけが日本映画じゃないぞ、と。
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(2006/03/06(月) 23:59)

 LOST FUTURE
ひと昔前に流行った「きもかわいい」とは太陽の塔のためにこそある言葉だという点譲れない当方ですが(どうでもいいことながら、「エロカッコいい」はバーホーベン『ショーガール』にのみ捧げられるべき言葉である、というのも譲れぬところです)、mixiのさるコミュニティの企画によって内部に入れる運びとなり、とへ・H木嬢を誘って行ってきました。

当時生まれてもいなかった以上、映像や写真を通して間接的にしか知ることは出来ませんが、やはり大阪万博は20世紀どころか日本史上まれに見る最高にスリリングなイベントだったのではないでしょうか。知れば知るほどそのとんでもない破天荒さにゾクゾクしてしまいます。そして、「人類の進歩と調和」といったテーマが大手を振って唱えられた往時の雰囲気や未来のビジョンに、鉄腕アトムのいない21世紀に生きる私は憧れを抱いてしまいます。
万博当時
シュトックハウゼンやミロ、イサム・ノグチのような素晴らしい才能の競演という点でも興味が尽きません。特に、丹下健三率いる建築家の精鋭たちと岡本太郎との、「太陽の塔」「お祭り広場」を巡るエピソードは大変面白いものです。
丹下軍団は最先端の技術によって、「お祭り広場」を高さ39メートルの大屋根で覆い、そのフレームを利用して空中テーマ館を配置する案をまとめました。
一方、現地に赴いた岡本太郎は一言。
「70メートルだな」
建築家たちは驚いたでしょう。「おいおい、屋根突き抜けちゃうよ」という感じで。
結局、大屋根には大きな穴が開けられ、そこから太陽の塔(と言えば聞こえがいいですが、これってもうお化けですよね)が飛び出す形となりました。得体の知れないものが、技術の粋を突き破って現れる。当時丹下軍団の一員であった磯崎新は敗北感すら感じたそうです。

そうそう、「太陽の塔の内部?」とお思いの方のために説明させていただくと、万博当時、太陽の塔はシンボルタワーだけでなく、パビリオンの役目を果たしていました。入場者は地下展示を経て塔内部に入るのですが、そこに待っているのは岡本太郎による「生命の樹」です。この高さ50メートルの極彩色の樹には電気仕掛けの生物たちが取り付けられていて、エスカレーターを上りながら、太古から現代へ生命が人間に至るまでの過程を追えるようになっていました。そして塔の右腕からお祭り広場の大屋根に移ると、そこには人類の到達するであろう未来のイメージそのままに様々な展示がされていたのです。

地下の展示スペースには、塔の表裏にある地上の二つの太陽とは別に地下の太陽がありましたが、今は埋め立てられてしまいました。
今回の見学ではお祭り広場の地下から長い通路を通って塔に入ります。

↑通路部と塔内部は撮影禁止でしたが、塔の周りの堀の中に出ている間はそうでもなかったので、真下のアングルから過去の太陽を撮影してみました。ちょっと自慢です。

塔の中は少しホコリっぽく、外よりももっと冷え込んでいました。他の参加者につられて上を見上げると、少しホコリをかぶっていて、たくさんいたはずの動物たちもほとんど取り外されていましたが、今も変わらず鮮やかな「生命の樹」が生えていました。低い部分の壁はは真っ赤で、ギザギザにプレートが一面をおおっているので、炎に包まれているかのようです。そして照明によって薄暗く見える天井は青く、吸い込まれてしまいそうです。30分ほどのあいだで、当時の映像や模型を見て見学は終わりました。念願を果たせたわけですが、36年を経てバンパクの一入場者になった、というよりは遺跡を前にするような感じだった、というのが正直なところです。

今では万博当時の建物はほとんど残っていません。
今世紀になってから、03年にエキスポタワーが取り壊され、05年には国立国際美術館万国博ホールが駐車場になりました。

イサム・ノグチによる噴き「下げる」噴水も今はただのオブジェとなって、スワンボートがその下でたわむれています。

お祭り広場の大屋根は取り壊されてごく一部がモニュメントとなっているだけです。

前川國男による鉄鋼館も、今ではすっかりツタにおおわれ、フーコーの振り子も取り外され、物置に近い状態になっていました。

かつてあの丹下軍団の一員で、大屋根に日本初のカプセルホテルを作成した、黒川紀章による国立民族学博物館に寄りました。96年の作品で、万博当時彼らが唱えた建築運動「メタボリズム」は既に終わり、先ほど触れた磯崎新らがさきがけとなった「ポスト・モダニズム」が全盛の頃です。先日東京で見た中銀カプセルタワービルとはうって変わって、重厚な建物でした。
中庭は遺跡のようです。

かつて生命の樹に向かう地下スペースで展示された資料を含め、本当にたくさんの展示物に、日本を初めとする東アジアの展示までは見られませんでした。

出口に向かう途中、ビデオ閲覧スペースが並んでいたのですが、その近未来的なイメージはあの70年のものです。意味もなく納得して後にしました。
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(2006/03/05(日) 23:59)

 100の超絶技巧練習曲
            キ
            タ
             ァ
              ァ
              ァ
               ァ
               ァ
               ァ
              ァ
             ァ
             ァ
              ァ
              ァ
          ヽ\  //
              ,、_,、 。
           ゚  (゚jコ゚)っ ゚
             (っノ
               `J

待ちに待ったCDがようやく到着した。

Fredrik Ullén(Pf)/Sorabji: 100 Transcendental Studies, vol.I

考えられる最強の弾き手によって、妖気馥郁たるソラブジワールドを堪能した。

フレデリック・ウーレンはスウェーデンのピアニスト(精神科医でもある!!)。現役世代では最高のテクニックを持つピアニストの一人で、リゲティの練習曲集を世界初録音したほか(この曲に関しては幾多の録音が出ているが、いまだにAimardと彼の録音が双璧じゃなかろうか)、とてつもない難曲が含まれているために誰も引き受けるピアニストのいなかった(涙ながらに断念した女流ピアニストもいたらしい)『子犬のワルツ』編曲集の企画を、「じゃ、やればいいんですね」の一言で引き受けて素晴らしい演奏を披露したことは伝説になっている、たぶん。

そんなピアニストが満を辞してスタートさせたのが、ソラブジ『100の超絶技巧練習曲』

カイホスルー・シャプルジ・ソラブジ(1892〜1988)はイギリス生まれの作曲家、評論家、ピアニスト。ピアノ曲の極北を成すかのような長大かつ難解な作品群をはじめ、トロピカル・ノクターンとも呼ばれる幻想的な作品、独創的な編曲作品など、残した作品数は膨大。代表作とされる『Opus Clavicembalisticum(鍵盤楽器のための作品)』は、四時間を超える演奏時間と超・超絶技巧にチャレンジしたGeoffrey Douglas MadgeとJohn Ogdonの録音が残されているため(ってどちらも所持してないんだけど^^;)、世界最難のピアノ曲に挙げられることも多い。だが、彼の膨大な作品群の中では上の下といったところで、演奏時間が4-5時間はかかると目されている『ソナタ第5番』や、9時間の『ピアノ独奏の為の交響変奏曲』など、あまりもの威容さに取り上げるピアニストすらいない、超巨大な作品がいくつも存在している。

この『100の超絶技巧練習曲』も全曲で7時間を要する恐るべき大作で、もちろん全曲録音は前代未聞。最初は5分に満たない曲が多いのだが、後半に入ると次第に肥大化し、30分を超える五重六声フーガの第100番で締められる。今回発売されたvol.Iに収録されている1-25番は2-3分の曲がほとんどで、リゲティの新曲といっても通じるようなものから、スクリャービンの影響が顕著なものまで、様々な作風を楽しむことが出来る。

…と、ここまで読んで下さった貴方は、ウーレン公式HPのSound Fileから
K.S. Sorabji, Transcendental Study 75 Passacaglia (ending)
を聴かなくてはいけません。主題と100の変奏曲からなる第75番の終結部6分ほどが聴けます。神秘的な部分と凶暴な部分との対比、協和音と不協和音の交錯、うねるような装飾句に炸裂する分厚い和音、ピアノ一台によって空間が埋め尽くされていくようなこの音響は他の作曲家では体験できないもの。初めて聴いた時にはちびりそうになりましたよ。これがタダで聴けるんだから、ネットたぁ、いいもんです。


今日観た映画。
セルジュ・ブールギニョン『シベールの日曜日』

コルピ『かくも長き不在』とヴェンダース『都会のアリス』の良いとこどりをしたような…だけでは済まない豊穣な内容を持った傑作。こんな傑作が一度ビデオになったきり、再発売もDVD化もされていないのは犯罪的。
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(2006/03/04(土) 23:59)

 私の場合
WBCを何となく見ていたら、FUJI XEROXの新CMが流れて悶絶。

今回は田臥勇太が経営者にオイシイとこを持っていかれていた。経営者役には今回もその道の凄腕が特殊メイクで扮していて、声とダンディーさでは前回C.ロナウド編の経営者が良かったが、今回の経営者は着地後服を払う動作が非常にセクスィである。

学連の大先輩であるSS木さん、F田さんとお会いする。
F田さんの絶倫ぶりは健在でした。
夜が更けるまで爆笑のし通しで、結局当初の目的は果たせなかったという(笑)

伊藤大輔『反逆児』

人質時代の家康と今川義元の姪である築山殿との間に生まれ、武田勝頼との密通の疑いをかけられ自刃した松平信康のお話。信康を演じる若かりし日の萬屋錦之助の暑苦しさもたまらないが、築山殿が素晴らしい。徳姫とのお歯黒べったりな嫁姑合戦、ラメ付き丑の刻参りと、これが世に聞こえし東映時代劇なるかとたじたじに。
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(2006/03/03(金) 23:59)

 Sleuth
音盤三枚襲来。
Tamriko Kordzaia(Pf)/『Christoph Delz Piano Works』(Guild)

シューベルトのピアノソナタ第15番『レリーク』(副題の「レリーク」というのは「遺作」の意。シューベルトの死後発見されて遺作と見なされていた)の補筆完成版があるということで購入。最近シューベルトが多いなぁ。作曲者の死後、シューマンによって発見されたこのソナタは四楽章中後半二楽章が未完で、だいたいのピアニストは前半二楽章だけ演奏するのだけど、これにはスイスの作曲家Christoph Delzによって未完部に補筆がされている。さすがにそれはせんやろ、と補筆部になるとすかさずつっこめるというのは良いのか悪いのかわからないけど、嫌悪感とまで行かず刺激として聴けた(現代音楽に親しみのない人にどう聴こえるかは知らない)。女流ピアニストによる演奏は、たまに強奏部で叩きつけるようなタッチになることはあるが、全体的に端正で良い感じ。

Pieter Wispelwey(Vc),Dejan Lazic(Pf)/
『Beethoven:Complete Sonatas and Variations for Piano and Cello』(CHANNEL CLASSICS)

例によって、Kyushima氏が絶賛していたので購入。SACDだが普通のCDプレイヤーで視聴可。チェロは親がはまっていたヨーヨー・マとかHarmonia Mundiから出ていた新進演奏家シリーズくらいしか聴いたことがなかったので、まだまだ耳が甘いとは思うが、ウィスペルウェイの陰影のあるチェロと、ラジッチの伴奏を超えて奔放なピアノが意外に合っている。伴奏ものはピアノの音が曇って録音されていて、ピアノ好きの自分には物足りないことが多かったけれど、良くピアノが録れているのがさらに好印象。ラジッチは好きなピアニストなのでなおさら。

岡田博美(Pf)/『ベートーヴェン:ハンマークラヴィーア』(CAMERATA)

ベートーヴェンのピアノソナタ第29番『ハンマークラヴィーア』最終楽章フーガが素晴らしい出来。テンポが揺らいだりトリルが荒くなることなく高速(巷の録音に較べて。個人的には最適のテンポ)で弾ききっていて、この楽章に関してはMei Ting-Sunやギュイ、ソロモン、ポリーニ、若き日のグルダといった佳演を冠絶する出来。矢代秋雄のピアノ協奏曲や、アルベニス『イベリア組曲』では「なかなか弾ける人」という印象だったが、とんでもない日本人がいたもんだ。他の楽章がちょっと硬いのはご愛嬌。併録のバッハ『パルティータ第2番』も少し硬い印象(この曲はリュプザム盤や高橋悠治盤でいつも聴いているので、デフォが一般とズレているのかもしれないが)。


観た映画。
ジョゼフ・L・マンキーウィッツ『探偵 スルース』

名前のわりに全く推理物ではなかったが、心理物として素晴らしい作品だった。迷路つきの洋館にオートマタに囲まれて暮らす推理作家が、妻の不倫相手を招待する、という冒頭の筋と、画面の雰囲気がひと昔前の海外ドラマ(コロンボとかホームズとか)ぽかったのとで、「ひょっとするとひょっとしてしまうのか!?」と危ぶんでいたところ、良い意味で裏切ってくれた。作品が作品なので詳しく書けないのが残念。絞り込まれた登場人物で2時間を越えて観させるものになっているのも素晴らしい点。
観たい人はとりあえずここへ。今なら1日2本の苦行?にもチャレンジできる。
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(2006/03/02(木) 23:59)

 猛省
例によって日記が現実に突き放され、3月3日に先月28日のを書こうとしていたところ、この一日の記憶が無いのに気付く。いや、とりたてて印象に残ることもなく一日を過ごしたと言うことで、若年性痴呆とかではないんだけれど。
朝飯とか覚えてるし。
ええと、じゃがりこ。
ともかく、日記をblogという形で公開することで、自堕落な生活に少しなりとも緊張感をもたらしたかったはずなのに(つき合わされてる訪問者の皆様はたまったものじゃないだろうけど)、なんたるちや。長い休みとはいえ、一日一日大事にしましょうね。


と、言い訳が終わったところで3月1日。


S辻が来訪。
久しぶりに部屋を片付けて迎える。世間話。

晩はH木嬢の召集を受けて将月へ。
愛とときめきを探しに、よりによって香川人でも二度は出向かぬ小豆島に行ったということで、数々の武勇伝を拝聴する。あまりの壮絶さに我々はおろおろするばかりであった。
拝聴中に名大の某氏から電話がきて中座。留年大学入学の報告を頂き、その洋々たる前途を寿ぐ。そして再びおろおろしつつ、ジャンボモダンに舌鼓。

今日観た映画。
ルイス・ブニュエル『昇天峠』

欲深い兄弟から母の財産を守るため、遺言に立会ってもらう公証人を乗合バスで呼びに行く青年は…とかあらすじを述べるのもアホらしくなってくるような脱力感が素晴らしい。いきなりバスはパンクする、乗客は産気づく、隣の美女はずっと誘惑してくる、そして運転手は母の誕生日を祝いに実家に寄るとぬかす。と思うといきなりシュール極まりない夢のシーンになったりのやりたい放題。こういったシーンが「ココ笑っていいんすか?」と戸惑うヌルさで進んでいくと。で、これはやっぱり大いに笑っていいんだと思う。ブニュエルとの付き合い方がようやく分かってきたような気が。

アルフレッド・ヒッチコック『疑惑の影』

平凡な家庭、平凡な生活にうんざりしている少女の家に、慕っている財産家の叔父が転がり込んでくる。初めは喜んでいた彼女だが、次第に叔父の不審な行動に気付いていく。叔父は未亡人殺人の犯人なのか…
ヒッチコックならではの緊迫感の演出も毎度ながら良いが、それ以上に、主人公の少女が平凡に対して持っていた嫌悪が消散していく過程に惹かれる。(平凡な家庭とはいえ、ヒッチコック一流の皮肉なのか母親以外の構成員はみな個性的で、友人と毎晩完全犯罪?で殺しあう父親、やたらとませたメガネの妹は印象に残った。)
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(2006/03/01(水) 23:59)

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