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 永遠と一日
先日借りた映画を鑑賞。

カール・T・ドライヤー『裁かるるジャンヌ』
dreyer.jpg
映画史上ベスト10とかをやるとたいてい選ばれていながら、
普通のビデオ屋で発見するのは絶望的な作品。
サイレント映画を家で観るのは初めてだったけれども、
実際には弦楽器による音楽が付いていた(邪魔だったから消したけど)。
特徴としてはほとんどのカットが表情のアップの切替る連続で構成されていることと、
異端審問での駆け引きや心理が主題となっているところ。
台詞の挿入は全体の流れを損なうためか心情は顔から簡単に読み取れる。
審問官達のアップは大変醜悪で面白かったが、
逆にジャンヌの恍惚の眼差しまでも狂信者っぽく見えてしまい
(「信仰」に対して「内的・静的なもの」という先入観があるからこういうことが気になるのか)、
殉教劇としてではなく、人間群像を特異な撮影で表現した作品として楽しんだ。

テオ・アンゲロプロス『永遠と一日』
poulos.jpg
期待に違わない出来で『エレニの旅』より良かった。
当ブログに感想をたれ流してきた映画の中ではベストかもしれない。
『エレニの旅』で顕著だった、たゆとうようなカメラワークや抑えられた色彩などはなく、
過去と現在、彼岸と此岸を自由に行き来するストーリーが、
ときに美しい青空のもと展開される(『エレニの旅』では徹頭徹尾曇天だった)。
特に上の写真の広場に始まりまた終わるバスのシーンは、
雨に濡れた窓を通して見える夜景や車内の反映、
主人公と少年、車掌だけの空間を通り過ぎて行く人々など、印象的で、
渋い音楽も相まって危うく落涙しそうになってしまった。
そしてまた同じ広場に下車すると、
なにも時間は流れていなかったかのように
乗車時と同じく黄色い自転車の一団が通り過ぎて行くのだった。
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(2005/06/30(木) 23:59)

 さらば鬼よ
en-taxi第10号を本屋で立ち読み。
en010.jpg
前号から「500円玉一枚で買える文芸誌」の方針を転換して、
小冊子を付けての値上げが定着した模様。
前は唐十郎の戯曲が付録で、
演劇にはまだ手を付けていないこちらとしては微妙な気分だったが、
今回は洲之内徹の『棗の木の下』『砂』が小冊子に。
福田和也が『日本人の目玉』で取り上げ、
戦場の論理で生活を描く引用を少し見て気になってはいたが、
掲載されている全集は2・3万の値段がついていたので諦めた作品。
特集でも洲之内徹が扱われているようなので購入(全号買ってるけど)。

今回は本体も豪華で、
福田は福富太郎の洋画コレクションを大竹伸朗と訪れ、
さらに気まぐれ美術館で有名な石水亭(二瓶さん健在!!)と山荘には
立川談春と康芳夫(!)が同伴。
前回たいへん面白かった草森紳一も再登場。
椹木野衣は戦争画、狩野博幸は蕭白展について、
立川談春も前回に続き、おかしさ、かなしさ、きびしさの入り混じった前座時代を書いている。
角川春樹句会は新潮45のオバ編集長が・・・

これらの一人一人全員がかなり面白く、それぞれ取り上げたいところだが、
今回は洲之内徹について少しだけ書く。
彼の実家が松山で電気店を営んでいたり、
オーナーをしていた現代画廊の顧客の一人井部栄治の
非常にレベルの高いコレクションが母の実家近くの久万美術館で見られたりで、
個人的には結構ゆかりがあるらしいが、
僕にとっては何よりも彼の『気まぐれ美術館』シリーズを始めとする
エッセイとも評論ともつかない文章によって、
日本人の洋画がいかに多様で面白いものなのか蒙を啓いてくれた、
素晴らしい評論家・文筆家だった。
寄り道に寄り道を重ねながら作品の本質に迫る構成もさることながら、
人事を超えたかのような彼のスタイルが垣間見えるような淡白な文章に魅力。
その後、白洲正子『遊鬼』にのっていた

「小林(秀雄)さんは地主悌助が好きだったでしょう。それはいいけど、現代の絵かきは地主さんだけしかいない、とどこかでいっているのを見て、僕は小林さんを読むのを止めちゃった。」

という発言や『日本人の目玉』を読んで、洲之内の文章に隠れた怖さを感じたのだが
en-taxiに載った「柏木さん」とのエピソードや康芳夫たちの言葉を見ると、
「怖い」どころでは済まない、まさに修羅のような人だったのだなあ。

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(2005/06/29(水) 23:59)

 あたかも風のように
下校途中つだちくに寄り道。
中古CDを物色しているとSYMPOSIUMから出てたAlkan作品選集を発見、即買い。
alkan.jpg  ジャケット
クラシックの世界では19世紀後半くらいまでは作曲家と演奏家の境界は曖昧で、
バッハしかりモーツァルトしかりベートーヴェンしかりで演奏家としても一流でした。
ロマン派においては「悪魔に魂を売った」と評されたヴァイオリンのパガニーニと、
彼の演奏会で「オレはピアノのパガニーニになる!!じゃなけりゃキチ×イや!!」
と一念発起し猛練習を重ねたリストの二人が、
そのヴィルトゥオジティー(バカテク、超絶技巧)で全ヨーロッパを震撼させておりました。
そして彼らの残した難曲には今の演奏家達もひーこら言っているわけです。
で、アルカン。
シャルル=ヴァランタン・アルカンは滅茶苦茶難しく前衛的なピアノ曲を多数作ったことで
ピアノヲタの間では有名な(だと思う)ロマン派の作曲家兼ピアニスト。
厭世的な性格のせいで当時は有名でこそありませんでしたが、
リストやショパンにもその腕を認められていました。
そして20世紀。
彼の存在はここ10年から20年ほど前まで、ほとんど知られていませんでした。
なぜなら 『 曲が難し過ぎてピアニストが演奏できなかったから 』。
たとえば、代表作とされる『短調による12の練習曲』は、超高速のタランテラに始まり、
第4〜7曲が『ピアノ独奏のための交響曲』、第8・9・10曲が『ピアノ独奏のための協奏曲』、
しかも協奏曲の第1楽章にあたる第8曲には30分近い演奏時間が要求される始末。
他にも『鉄道』という曲は左手がひたすらビートを刻む中
右手が音をばらまいて、機関車が突っ走る様を描写した作品。
レーヴェンタールやオグドンといった名ピアニストがアルカンを取り上げてはいたものの、
Jack GibbonsMarc-André Hamelinといった
超・超絶技巧ピアニストの登場によって、
ようやく理想的な演奏で彼の作品を鑑賞できるようになったのでした。

このCDに入っていた曲は
Beethovenのピアノ協奏曲第3番第1楽章をピアノ独奏に編曲したもの。
ご丁寧に6分近いグロテスクで難しそげなカデンツァ付き。
ピアノにはオーケストラなんかいらねぇんだよ、という作者の声が聞こえてきそう。
Wakefieldのピアノはなかなかの健闘ぶり。
ピアノの音もちゃんと録れているのでHamelin盤のような録音への不満もなし。

今日はクラヲタっぷりを少し出してみました。
ひかないでね。
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(2005/06/28(火) 23:59)

 ひろぶろありがとう
ひろぶろ長期更新停止の衝撃に映画を不眠の友として過ごす予定が大いに狂う。
ネットの広大な海から様々な神動画や面白画像を紹介してきたこのページには
本ブログ開設以前より大変お世話になっていたので、
閉鎖ではないにせよ大変残念。

いままで見てきた中でも感動した神動画でまだリンク先が生きてるのを紹介。
  擬態ダコ「ミミックオクトパス」
「生き物地球紀行」でスカイフィッシュ以来の衝撃的な登場をし、
『へんないきもの』で一気にメジャーになったミミック・オクトパスの貴重な画像。
どうも鹿児島や沖縄に生息してるらしいとか、昔ゼブラダコとして通販で買えたとか。
  いい仕事をするタイヤ
なんとかわゆいタイヤ。
  コリー・マルチネスのBMXトリック動画
わが射撃部の高Gことヒゲがこんなところに。
すげぇなヒゲ。
  DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS
同載のDJ KENTAROがDoppyをテーブルプレイ、素材、ノリ、全てで凌駕。
三味線の木下伸一とのコラボライヴがさらに凄いのだがリンク落ち。
  凄まじいブレイクダンス
WantedというブレイクダンスグループのJunior氏のパフォーマンス。
足の回転、体の保持、文句なし。
腕立て伏せを超えた腕立て伏せ。
  高速攻撃(ジークンドー)
下のコメントで格闘談義が白熱。
  アンジェロラッシュ
どう見ても合成にしか見えない高速プレイ。
しかしどういう意味があるのかは不明。
  サッカースーパープレイ
ジダンとロナウジーニョの神業集。
こういうのが二人もいるサッカー界は幸福だ。
  マインスイーパ高速クリア動画
ちなみにわたくしめの記録は
初級5秒  中級31秒  上級101秒
超えられない壁がそこに。
  Human Beat Box
あちらの国じゃあこんな怪物が前座扱いなんだね、と。


追記:
今朝の続きで笑える?やつを落穂拾い的に。
内容は題のまんま。
  無人で回りつづける車
  戦車 vs ロケットランチャー
  月面着陸NGシーン
  豊川プロ、「2歩」で負ける
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(2005/06/28(火) 03:05)

 続・九重親方のいびき
先日の大井浩明オルガン・リサイタルのアンコールで弾かれた謎の曲、
『九重親方のいびき』の正体が判明
木下博史というアマチュア?の人の作曲で、
とんまなメロディーと思ったのは京大学歌や応援歌だったらしい。
自分とこの学歌知らねぇや '`'`('∀`)'`'`

不眠の予感がする。
こういう時は神経が無駄に研ぎ澄まされるので音楽やら本やらを楽しむに限る。
今回は映画を観よう、ってことでビデオを借りに行く。
TSUTAYAには600円の延滞料金がツケてあるので、
以前から行きたかったふや町映画タウンに思い立ったが吉日でgo。
百万遍にあって閉店したステーションという旧作専門ビデオ店がもとらしく、
店長のコレクションがプラスされた在庫ビデオはまさに宝の山。
映画通の間ではここで無きゃあきらめろと言われてるそうな。
当然料金はちょっと高めと思いきや、学生は年会費500円を払えば、
三泊四日で250円、一週間300円、二週間500円
一日以上早く返すとその日は一本あたり50円引きで借りれる上
店長おすすめを借りると50円、むちゃくちゃおすすめ!を借りると50円×2のチケット
さらに四本以上借りると一本無料
これで24:30まで気さくな感じの若い店長の個人営業で基本的に年中無休とは
まさに ネ申 !!としか言えん。素晴らしい。はらしょー。
テオ・アンゲロプロス『永遠と一日』と
東一条チャオ!シネマが閉館の折、合宿とかぶって泣く泣く見れなかった
ジャン・ルノワール『ゲームの規則』
カール・T・ドライヤー『裁かるるジャンヌ』
を所望すると店長「はいはいあれね」みたいな感じで在庫棚へ。
『ゲームの規則』は貸出中だったので二本借りて帰宅。
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(2005/06/27(月) 23:40)

 クールビズ
第1試合 ○ セルゲイ・ハリトーノフ (1R KO) ペドロ・ヒーゾ ●
第2試合 ○ マウリシオ・ショーグン (判定 3-0) アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ ●
第3試合 ● イゴール・ボブチャンチン (1R フロントチョーク) アリスター・オーフレイム ○
第4試合 ○ ミルコ・クロコップ (1R 左ミドル KO) イブラヒム・マゴメドフ ●
第5試合 ● 瀧本 誠 (判定 0-3 負けたら引退マッチ) 田村 潔司 ○
第6試合 ○ アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ (1R パウンド TKO) パウエル・ナツラ ●
第7試合 ● 桜庭 和志 ( 2R終了直後 タオル投入 TKO ) ヒカルド・アローナ ○
第8試合 ● 中村 和裕 ( 1R 中村胴着脱ぎ失敗 KO) ヴァンダレイ・シウバ ○
とのこと。
ボブ負けてもーた・・・orz
ダンヘンの時といい、一番応援してる選手が負けるのは悲しいもんだ。
まぁ、それ以外は順当な感じ。
にしても中村の「胴着脱ぎ失敗 KO」←何コレ???

放映を拝見。
なんだあのちゃんちゃんこは!?
小池環境相が来てたから、なわけないけど柔道着までクールビズするな、と。
それは既に柔道着とは呼ばないよ、と。
諸刃の剣的な袖を無くして何を求めたのか、と。
柔道背負って試合やりたいッスかもしれないけど、それならわざわざ青いのを着るな、と。
cool.jpg
で脱いだ瞬間にボコボコ。
あれがトリだった横浜スーパーアリーナの皆様がかわいそうだ・・・
桜庭血だるまで凍った会場を温めたのかもしれんけど。
アローナは一回戦でも傷口に指入れてたし、ホントえげつない。
そのえげつなさがたまらん。
えげつなさでは引けをとらないはずのハリトーノフもヒーゾを蹂躙。
ヒーゾの悪くないパンチをかわすかわす。
UFCのティム・シルビアに逃げられたみたいだが、当然か。
ボブは動きは良かったけど、あんないいフロントチョークもらったらしゃあないか。

準決勝は
  ヒカルド・アローナ vs. マウリシオ・ショーグン
  ヴァンダレイ・シウバ vs. アリスター・オーフレイム
で確定なのかなぁ。

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(2005/06/26(日) 23:59)

 金土日は休みたい
PRIDE GP 2005 二回戦、何気に明日じゃないですか。
saku.jpg
ヒョードル vs. ミルコ戦が実現しなかったのは非常に、非常に残念だけれども、
他にも注目対戦が目白押し。
  セルゲイ・ハリトーノフ vs. ペドロ・ヒーゾ (ワンマッチ)
UFCへヴィー級の大物ヒーゾがとうとう参戦。
チャック・リデルなんかよりよっぽど強いはずだが、ハリトーノフもかなりの有望株。
読めない試合。
  マウリシオ・ショーグン vs. アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
一回戦で驚異的な打撃力を見せたショーグンと、愛しのダンヘンを極めたノゲイラ弟。
ショーグンが勝つかな。
  桜庭和志 vs. ヒカルド・アローナ
  中村和裕 vs. ヴァンダレイ・シウバ
ひょっとするとひょっとするかも・・・
  イゴール・ボブチャンチン vs. アリスター・オーフレイム
は個人的に優勝予想のボブチャンチンが華麗なKOを魅せてくれることを期待。
  田村潔 vs. 瀧本誠 (ワンマッチ)
は心穏やかに見れないのだが、指の完治していない田村が不利なのか・・・

ノゲイラ、ミルコはこの対戦相手ならそつなく勝つでしょ。
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(2005/06/25(土) 23:59)

 嘆く草原
続いて梅田へ。
ROUND1で1対2のハイパーホッケーに二連勝したのち
OS劇場C・A・Pにて、テオ・アンゲロプロス『エレニの旅』を観賞。
ereni.jpg
同監督の作品で『永遠と一日』というのがあって、
観てもないのにこの題名に惹かれてしまった。
是非実際に彼の作品を映画館で観たかったので非常に楽しみだったのだが一つ懸念が。
170分あるのよ、これ。
とりあえずコーヒー飲んで挑んだものの、開始2時間で尿意をもよおして
やむなくいったん退室・・・orz
そんなヤツが言うのもなんだが、ストーリーの展開はやや難があったか。
WWIIから一気にギリシャ内戦にとぶので、
遅れて届く亡夫の手紙とともに、良くも悪くも時間軸の喪失を強く感じさせられるのだが、
そこらへんの推移をうわ言で言わせるのは反則っぽい気が。
もとのアイディアだと長大になり過ぎるので三部作に分けた上での撮影だったそうだが、
それでも時間が足りなかったのだろうか。
angero.jpg
とまぁ小言は言っても170分の間、
とめどなく溢れる「映画的な」美しさに決してダレることはなかったのだけど。
元オペラ座の難民窟で絶叫する親父のシーンや、
木に吊るされる羊たちと血の川のシーンなど、
印象的な場面も枚挙に暇がないが、特筆すべきはカメラワークの巧みさ。
普通の監督ならいくつものカットに分割するところを途切れることなく撮影してしまう。
何分にも及ぶ長尺なカットは当たり前。
ゼネストを祝って酒場跡(回廊状)で演奏をするシーンはその白眉で、
人が集まって、演奏と踊りが始まり、小競り合いの後退場する相手から、
たたずむ父親に移り、父親半周して入場、主人公たちが気づいて、父親エレニと踊るが拒絶、
父親小競り合いの際と同じ経路で退出するが、倒れて死亡、嘆くアレクシス
というおそらく20分近いシーンが1カットで撮られている。

字幕はこっそり池澤夏樹。

上映後に感想を求めたところ、お二方とも爆睡とのこと。
がっでむ。

学連ミーティングへ。
S辻に幹事長代理をやらされてスベりまくる。
しばらく行きたくない。

26時にH木嬢・T橋嬢に呼ばれて賀茂川で花火。
火の大切さを知りました。
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(2005/06/23(木) 23:59)

 星への旅
とへとH木嬢とともに、発作的に大阪へ芸術観賞に行く。
まず国立国際美術館の『ゴッホ展』。
NMAO.jpg
かっこいい外観。
展示スペースは全て地下。
浅田彰曰く「ポストモダン建築の最低の作例」(うろ覚え)らしいけど。

人多すぎ。
美術館側の設定した動線に翻弄される人がほとんどなので、
最前列から一歩下がれば勝手にみんな流されていって、
作品と対面する時間が確保できないとかいうわけではないが、とにかく人多すぎ。
喧騒は我慢して観賞。

自画像』『夜のカフェテラス』『糸杉と星の見える道』とかの有名な作品が目当てで、
これらはこれらで素晴らしかったけれども、それら以外の作品にも見るべき作品があった。
ゴッホ体験のデフォルトは損保ジャパン美術館で見た『ひまわり』で、
偏執狂的に塗りつめられうねる黄色と一点の赤に、
「ゴッホ=キ■ガイアウトサイダー・アートの先駆」との印象を持ったのだが、
これを下記の作品群は一新してくれた。

goho.jpg
  『犂と馬鍬』
原画はミレーの版画。
この作品を始め、ドラクロワや自作の版画を油絵で模写した作品が何点かあったが、
どれも強烈な色彩は鳴りを潜めてあまり類を見ない落ち着いた(≒不吉な)配色。
とはいえ陽炎が沸き立つような筆致は紛れもないゴッホ。

goho2.jpg
  『サン=レミの療養院の庭』
上の写真では1パーセントも魅力を伝えきれていないのが残念。
輪郭の黒以外は薄くなっているが実際の作品は極彩色。
さらに細かく塗り重ねられた絵の具は今描かれたばかりかのように盛り上がり煌めいていて、
照明の反射が煩わしく感じたほど。
『夜のカフェテラス』と並んで今展の双璧かな。

常設展示はいまいち。
デュシャン展に来たときは、キーファー、リキテンシュタイン、コーネルを始め、
素晴らしい現代美術の作品があったはずなのだが・・・
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(2005/06/23(木) 23:59)

 無為こそ過激
邪まなるSつじが来訪。
邪まな話をする。

サッカーのブラジル戦を見ようとして26時過ぎまで起きてたが力尽きて寝る。

そして一日が無為に過ぎていく。
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(2005/06/22(水) 23:59)

 Cuisine cosmique espagnole
  
          夏至今日と思ひつつ書を閉ぢにけり    高浜虚子

菊地成孔『スペインの宇宙食』読了。
エッセイ集みたいなものなので、ゆっくり読んでいけばよかったのだが、
なんともメロウな文章の数々がクセになって読み終えてしまった。
初めて彼の文章に接したのはen-taxi創刊号に載った表題作で、
イヤミなぐらい洗練された1ページの文章はかなり印象的だった。
彼は神経症を患っていたことがあって、病的なくらい繊細な情景が描かれるけれども、
それもメロウ(彼の文章にまさにぴったり)な感じを更に強めている。

彼女の手首には、彼女の瞼よりも大きな瞼が閉じられていて、ウインクしているか眠っているみたいだったけど、月明かりに映ると今にもパチっと開きそうで、ゾクゾクした。最近の外科縫合用の糸が黒いこと、結び目が睫毛のように処理されることを俺は知り「クローネンバーグ・ミーツ・マン・レイってとこだな」と言ってタクシーの上の月に向けて苦笑をもらした。しょうがねえよな。全部しょうがねえさ。                『リストカット』冒頭

他に二作、
『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間』
『サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍―僕は生まれてから5年間だけ格闘技を見なかった』
というエッセイ集があるんだけれど、前者の入手が困難というかプレミアがついてる状態。
後者の格闘技のヤツを先に読もうかなぁ。
あと7月3日の「情熱大陸」に出演ですと。
学生選抜とかぶってるんで誰かビデオにでも撮っとくれ。

家庭教師後、迷える子羊が来訪。
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(2005/06/21(火) 23:59)

 Kelvin-Helmholtz instability
今日の最高気温、34.2℃だったんだって。
梅雨いずこ。
          空梅雨の毛虫の庭となりにけり    青木月斗

ABC「ムーブ!」で地震雲の特集。
清水とおる氏が気象予報士としての二十余年の職歴と
不確かな地震予知に振り回される人々を見てきた経験から、
地震雲と地震の関係を検証していく。
(実際の放送では氏が撮影した写真を使用したが、とりあえずここのはネットで拾ったもの)
zisin1.jpg
↑漣雲(波状雲)。地震雲の一つとされるものだが、
山岳波によって普通に発生するとのこと。
zisin2.jpg
↑地震雲の代名詞、竜巻雲。
頭上を通る飛行機雲が発生後10分ほどでこの形に変化するらしい。

阪大の教授が地震雲肯定派として地震と電磁波との関係から語ったが、
地震発生時に電磁波が発生するかどうかはまだ観測されていないとのこと。
どちらにせよ、電磁波さえ計測すればいいわけで、
他の日常の気象現象との判別が難しい地震雲による予知は微妙かな。
珍しい雲が出れば、地上のあれこれと結びつけず愛でるのがよさげ。

おまけ。
kumo.jpg
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(2005/06/20(月) 18:45)

 主よ、あわれみ給え
西日本直前・直後に衝動買いしたモノが続々届く。

  Hermann Max指揮/J.S.Bach『マタイ受難曲』
  Paul Lewisピアノ/Schubert『ピアノソナタ第20・21番』
  Jukka Tiensuuチェンバロ/『The Frivolous Harpsichord
  ロベルト・ムジール『特性のない男』(新潮社版・全6巻)
  金井美恵子『岸辺のない海』
  Swiss-Tech「UTILI-KEY

J.S.Bach『マタイ受難曲
おお、それは我が最愛の曲。
冒頭の合唱はわが胸を恩寵で満たす。
至高、究極、神聖、、、全てこの曲にこそは相応しい。
・・・てな時代がかった表現も辞さないくらいに大好きな曲で、
高校生のときに背伸びをして初めて買ったKarajan盤マタイ受難曲が、
Marc-André Hamelinのピアノと共に私にクラヲタへの刻印を残していったわけです。
カラヤンがかなり楷書っぽい演奏だったので、Max盤の有機的な合唱にはうっとり。
ずっとカラヤン盤でだけ聴いて、大事にする余り特別な時にしか聴かなかったので、
これを機会にもう少し頻繁に聴いたり、リヒターとか異演盤も聞き比べたいところ。

Paul Lewisはデビュー盤のSchubert『ピアノソナタ第14・19番』が良かったので購入。
シューベルトは超有名なだけあって、功なり夢遂げたご高齢ピアニストが良く弾いて、
そのちんたらぶりに辟易としていたので、彼の若々しい演奏には強く共感した。
一般的には最後のソナタである21番が人気だが、聴いた感じ20番の方が好きかな。

ティエンスーは例のクセナキスが作曲したチェンバロ独奏曲を精緻に弾きこなし、
現代物をやらせたらNo.1と目されているチェンバロ奏者。
リンク先の視聴を聴いたらわかると思うけど、とんでもない超絶技巧の持ち主。
現代曲中心だがブギウギやサルサまで取り入れたかなり聴きやすい曲がほとんど。
指が回るだけじゃなくて、それぞれの曲の形式感を損なわないオールマイティさは、
確かに「チェンバロのアムラン」と言われるのも納得。

ムジール『特性のない男』は『失われたときを求めて』『ユリシーズ』と共に、
20世紀三大長編小説を構成する一作。
松籟社の加藤二郎訳が散々なので、64年初版の高橋義孝・圓子修平訳新潮社版を購入。
(実際には圓子修平訳の第1巻以外は微妙な翻訳らしいけど。)

大西洋上には低気圧があった。それは東に移動しながら、ロシアをおおう高気圧にむかって進んでいたが、これにさえぎられて北方に転ずる徴候はまだしめしていなかった。等温線と等暑線がその責をはたしていた。気温は、年間平均気温、極寒極暑両月の気温、非周期的な月間気温変動にたいして秩序正しい関係にあった。日の出、日の入り、月の出、月の入り、月、金星、土星環の満ち欠け、その他おおくの重要な現象は、天文年鑑の予報と一致していた。大気中の水蒸気は最高張力をしめし、空気の湿度は低かった。いささか古風だが、この事実をひとくちでいえば、つまり、一九一三年八月のある晴れた日だった。      ムジール『特性のない男』冒頭

ムジールのあおりを食って積読確定の金井美恵子は
福田和也『作家の値うち』でボロクソだったので敬遠してたものの、
なかなか通の間で評判が高いので『愛の生活』あたりから読み進めてるとこ。
蓮実重彦閥はまだまだ未開拓なのでいよいよという感じ(いつ読めるかは知らないが)。

って、買い過ぎだよ・・・orz
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(2005/06/19(日) 23:59)

 怪力乱神を語らず
写楽にて新歓コンパ。
otoko.jpg

二次会は樽八
taru.jpg

三次会はももじろう
momo.jpg

実際は某部員の恋路をご報告する予定だったのですが、
部内には自らネタを流す「情報戦」という形で自分の縄張りを強制しつつ、
我々には気遣い以上の逸脱は決して許さないで
おいしいとこだけ持って行こうとする魂胆に萎えました。
とりあえずここで便所の落書き的に筆誅を加えるのを最後にして、
彼にも従ってこの話題に触れるのは止めようと思います。
まぁ勝手にがんばってぇくれやぁ。
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(2005/06/18(土) 23:59)

 出た目は21だな。物件を21捨ててやったぞ。よろこべ!!
ももじろう百万遍店へ。
例の四人で呑む。
一人除いてみんなぐだぐだ。

ぐだぐだ呑んで
ぐだぐだ喰って
ぐだぐだ喋って
ぐだぐだ帰って
ぐだぐだ桃鉄
ぐだぐだ眠って
ぐだぐだ起きたら

誰もいなくて
備品が誘拐されてました

ぐだぐだ
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(2005/06/17(金) 23:59)

 九重親方の鼾
万難を排して?大井浩明オルガン・リサイタルに行ってきました。
organ.jpg
プログラムには演奏曲の解説が載っておらず、
何も知らずに癒しを求めて来た人はかわいそうかも。
ピアノの場合はステージ正中線より左側だと手の動きが良く見えるのですが、
京都コンサートホールのオルガン奏者席は、ステージ裏二階席の更に奥にあります。
普通にオルガンの響きを楽しむなら正面で十分なのでしょうが、
個人的に器楽独奏のキモは奏者のアクションなので、
三階下段席の一番奥、演奏者を横から臨む位置に座席を確保。
F谷さん・H木嬢(ギリギリ)も合流して、いざ開演。

  J.S.バッハ「トッカータとフーガニ短調BWV565」
いきなり「てぃらり〜はなからぎゅうにゅ〜」の「てぃらり〜」の繰り返し部を、
「てぃ〜ら〜てぃらりらり〜」にしてるのを始め、
即興的に装飾音を追加しているところが目立つ。
さすが古楽の教育を受けているだけある。
この曲はブゾーニ編曲版のピアノ演奏で聴いてばかりなのだが、
オルガンだとフーガで声部が聞き分けにくい場面があったとはいえ、
音の持続では勝負にならない。
「てぃらり〜」の後の音が積み重なっていく部分なんかは鳥肌が立ってしまった。
  J.S.バッハ「トリオ・ソナタ第5番ハ長調BWV529」
軽快な演奏。次の曲に向けてテンションが上がってきたのであまり記憶がなかったりする。
  クセナキス「グメーオール」
クセナキスの実演は初めてなのでテンション上がる。
演奏の前の大井自身による曲目説明でも触れられていた樹形図は、
第2ピアノ協奏曲「エリフソン」よりも強く感じられた、ような気がする。
myaku.jpg
中程でこの曲最大の見せ場である「鍵盤上に板敷いてクラスター攻撃」が行われる。
足鍵盤にも敷くとは知らなかったので譜めくりが巨大な板を持ち上げた時はたまげた。
体重のかけ方でクラスターが伸縮させる時もあって結構表現も多彩。
単音の引き伸ばしが続いて少しダレた以外は、その後も緊張感が続いていた。
ラストも板攻撃。
ホール全体が凶暴な響きに満ちた。
演奏後の大井は板を持っておじぎ。
カーテンコールがかかったのには驚くとともに嬉しかった。

休憩の後、第二部。
演奏前に朝比奈隆とのエピソードとか。
「ピアニストとかヴァイオリニストってのはバカだよ!!」
「いつまで実験やっとるんだね!!」
  河合拓始「オーガンザ」
クセナキスの後に聞くとなんとも緊張感のない作品。
挟まれる沈黙も何度も続くとうんざり。
  C.M.ヴィドール「オルガン交響曲第6番ト短調OP.42-2」
調性のある曲に戻ってきてなんだかホッとする。
素早い走句では鍵盤に吸い付くような指さばきが堪能できた。
足さばきもお見事。

カーテンコール一回目で楽譜を持ってくる。
「ここでしか弾けない」とか「わかる人にはわかる」とか言って弾いたのが・・・
  木下何某「九重親方の鼾」
クラスターの中から「鬼のパンツ」的なトンマなメロディーが浮かび上がってくる。
短い割りに面白い曲だったが、結局どういう由来の曲だったのやら。

振り返って、弾きっぷりが良く見える席にして正解だった。
演奏者のまさに一挙手一投足が見れたし。
クセナキスなんかは一階席なら大井の巨体が痙攣してる様にしか見えなかったに違いない。
アンケートに「来年は鈴木貴彦を呼んでくれ」と書いて提出。
実現するといいなぁ。

会場近くで夕食をとって談笑。
23時に解散。
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(2005/06/16(木) 23:59)

 Gmeeoorh
青山学院高等部の入試問題のほぼ全体の内容を見てみる。
これでそんなに騒いでるの?
出題者を非難してる奴らは全文に目を通してないんじゃないか。
「ひめゆり学徒体験談は退屈」というのが多少不穏な表現だったとしても、
沖縄戦戦没者への祈りに欠けているわけでは決してない。
一方的なマスコミの論難が逆に「リアリティーを伝えていくことの困難さ」という、
この文の本当の主題を補完しているのが皮肉だ。

ちょっと重いけど、明日弾かれるグメーオールの楽譜(冒頭部)を見つけた。
ttp://www.iannis-xenakis.org/partitions/Gmeeoorh.jpg
クセナキスクセナキス言ってるけど、
明日は大バッハやヴィドールも弾かれるわけで、そちらも勿論楽しみ。
J.S.バッハ「トッカータとフーガニ短調BWV565」は例の「鼻から牛乳」のヤツだし、
河合拓始のは世界初演、クセナキスはまさに秘曲なので省略するとして、
他の曲は明日行く人用にMIDIを置いときます。
 J.S.バッハ「トリオ・ソナタ第5番ハ長調BWV529」から 第1楽章第2楽章第3楽章
これで油断してるといきなりクセナキスが襲ってくると。
休憩と依嘱新曲を挟んでトリの一曲。
 C.M.ヴィドール「オルガン交響曲第6番ト短調OP.42-2」から 第1楽章
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(2005/06/15(水) 21:13)

 良き物は退屈
ドリームジャンボかすりもせず。
人生リセットならず。

せっかくブロードバンドになったので、これまで重くて行けなかったページを巡ってみる。

 大井浩明インタビュー クルタークとかについて陳銀淑とかについて
いよいよ明後日にコンサートを控えた大井の30分もあるロングインタビューが二本。
クルタークのやつは最初10分くらいの間、
演奏作品をヘルダーリンや月光ソナタを引きつつ解説するが、
インタビュアーに「ピアニストには興味深い作品なんですね?」と言われて、
沈黙、笑ってごまかす。
後者の18分からは前者後半の使い回しだが、それまでの中身は濃い。
B→C(バッハからコンテンポラリーヘ)」シリーズに参加した際のものなのだが、
そのプログラム内容は毎度の如く他の参加者を圧倒する濃さだった。
そのプログラミングについて最初語られる。
そして9分目くらいから始まる陳銀淑の練習曲のエピソードは非常に笑える。

    これ、まだ(楽譜が)来てないんですけど。
    どうなるんでしょ。
    でね、でもね、しかもこの『密度』ってタイトルが、
    この、非常にこう、悪い予感がします(爆笑)
            (略)
    前から「なんか一曲ヒロアキのために書くわ」みたいなこと言ってて、
    「どんな曲になるんですか」って聞いたらね、なんか
    「見たこともないような難しい曲になるわ、フフフゥ」
    みたいなことがメールに書いてあったんで。
    まぁ、で「やめてね」って言うわけにもいかないし、
    まぁねぇもうなんかやるしかないですねぇ発表されてしまいましたし(苦笑)

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(2005/06/14(火) 18:03)

 流れろ、叩け、見ろ、壊せ!
光ファイバー開通しました。
うをっ、めっさ早いやんコレ。
とか調子に乗ってると

Remote Procedure Call(RPC)サービスが異常終了したため
Windowsを再起動する必要があります。
進行中の作業をすべて保存し、ログオフしてください。
保存されていない情報は失われます。
シャットダウンはTAUTHORITY¥SYSTEMによって開始されました。


で一分のカウントダウンの後、再起動。
ひゃっは。
これが三回くらい続いてる間にググってみると
ワームっちゅうやつに攻撃くらってるらしいことが判明。
Windowsを更新してZoneAlarmという無償ファイヤーウォールを導入。
なんとか正常に。
辰◇に借りてたeoのカードにはファイヤーウォールが元々付いてたけど、
今回のは無防備だったとかなんとか。
わしゃあよぉわからん!わからんよ!(大滝秀治風に

チャレカの個人枠選考をしてると、
F谷さんから「法学部の試験登録、今日までよ」との神メールが。
急いで法学部に行って登録。
そのまま帰るのもあれなのでルネの本屋に。

福田和也『日本人の目玉』がちくま学芸文庫で復刊されているのを発見。
大学一回の時に古本市場にて
「ミステリー&エンターテイメントと純文学の現役作家100人」の
「最新作を含む入手可能な主要作品574点」を
「100点満点で採点」して毀誉褒貶の嵐を呼んだブックガイド、
『作家の値うち』に出会った時は衝撃だった。
基本的に私は、ジャンルごとに信頼できる船先案内人を見つけ、
その人の価値観にどっぷりつかって、
そこで自分なりの眼を養って次の案内人に移る、
というなんとも寄生的なのがスタンスで、
当時の宿主は澁澤龍彦から筒井康隆に移ったものの
なんとなく付け焼刃的な知識に違和感を感じていたところだった。
そんな折に購入したこの本で積読地獄の一丁目へと誘われていったので・・・
20050614004146.jpg  この容貌で恋愛術の著作があったりする(笑)
福田和也に乗り換えたものの、その著作は硬軟織り交ぜて広範かつ膨大。
文芸はもとより政治、洋楽、美食、絵画、骨董などなどの世界を逍遥するうちに、
「浅く広く」的な人間が一匹出来上がってしまったわけですが。
『日本人の目玉』はそんな彼の著作群の中でも一番好きなものです。
こんなに読んでて「かっこよい!!」と思った批評作品はありません。
その「かっこよさ」は飛躍と独善の裏返しなのかもしれないけれども。
川端・安吾・小林秀雄を始めとして、
表現者の宿業があまりにも美しく書かれた一冊なのであります。

彼の良いところも悪いところも書き始めると止まらない・・・
今回はこんなところで。
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(2005/06/13(月) 23:51)

 老兵は死なず、ただ去るのみ
タイソン、ノンタイトルの復帰戦6回TKOだってね。
tko.jpg
これで今度はホントにK-1にも出てきたりして。
最盛期は明らかに20台前半で終わってるし、どうでもいいけど。

逆に曙は角田に1勝しただけで、WWEに移籍。
更に無残な姿をさらしてるし。
makebono.jpg
まぁ、膝壊して引退したのにK-1参戦、って時から半分ギャグみたいな存在だったけど、
現役時代は貴乃花と対戦成績引き分けてるくらいの凄い力士だったんだよ。
ホント引き際って大事だね。


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(2005/06/12(日) 18:22)

 居場所がなかった
K瀧・H木嬢と三人で、『いま、会いにゆきます』を見とります。
我が家で。
オレがそんなん生理的に受け付けないの知っててやっちょるやろ?

二人号泣です。
イタイのでコンビニとか古本屋を独りうろつきましたが、
やはり最後に家に戻ってきてしまいました。

更に嗚咽してはります。
自分の冷血を恨む・・・orz

KING CRIMSON最高だよね、はは。
In_the_Cou_m982548.jpg
  『クリムゾン・キングの宮殿』
TSUTAYAでビデオと一緒に借りて、いま何年ぶりかに聴いてるんだけど、
まだヘヴィなクラヲタになる前の高校時代には、
Pink Floydとか結構プログレの古典も聴いてたんですねぇ。
いや、懐かすぃ。
『21世紀の精神異常者』、テンポアップして豪快に突っ走る中間部以降を聴いて、
思わず周りの空気を読まずにノッてしまいました。
こういうのを名曲と言うんでしょうね。

早く映画終わんないかな。

終わった。
とりあえず曝す。
oraora.jpg

テンションそのままで、SS木さんを召喚して奈良・若草山に行くようです。
K瀧の携帯から懐かしい悲鳴が聞こえてきます。
ついてけん、もう寝るぽ
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(2005/06/11(土) 23:57)

 流し目
いつもの通り学校でそーすい閣下と清談の後、人恋しさに射場へ。
弟子とH松嬢、K村がいたので談笑。
このまま帰るのもさもしいなぁ、ということで、
弟子の九割越え前祝いという口実をつけて、ももじろう百万遍店に行ってきました。
参加者は弟子のほかそーすい閣下とF谷さん。

例によって店員のテンションが高い。
こちらも引くに引けず、2480円のコースを頼んでみる。

 店員 「コースのリクエストあったら言ってください」
 一同 「そんなフレキシブルな対応をしてくれるのか!!(騒然)」
かつてない展開におのおのが戸惑う。
 わし 「肉で。」
 店員 「はい。肉でぇ」
 閣下 「見た目鮮やかで。」
 店員 「見た目鮮やかでぇ、厨房に言っときますね・・・って抽象的過ぎ!!」
 一同 「ノリツッコミされた!!!(愕然)」
店員最高。

いきなり見た目鮮やか。
mori.jpg
そして軽くフードファイティング的な量とスピードでメニューが送られてくる。
ピザチップス、カツオたたき、豚キムチ、鶏唐揚げ、サーモンユッケ、七輪焼肉ときて、
サービスのたこわさ・胡瓜と茄子の浅漬けをはさんでデザートはアイストースト
と、大満足の内容でした。
くれ○まは終わったな。

こっそり念願のトイレに潜入。
kami.jpg
思ったより狭かったが、この過剰さがこの店の全てを象徴しているといってよいであらう。
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(2005/06/10(金) 23:59)

 七生報国
週刊新潮で唯一読んでる福田和也『闘う時評』が、
田中真紀子の週刊文春出版差し止め、支那反日デモ以来の拡大版。
今回は靖国問題について。
小林よしのりと蜜月中の西部邁とつるんでみたり、
山下奉文や乃木希典といった軍人の伝記を書いたりして、
右翼の論客としての顔も持つ福田だが、
言ってることは毎回極めてマトモ(に思うオレがおかしいのか?)。
A級戦犯合祀の是非を始め戦没者の慰霊方法は、
他国から政治カードとされている今云々されるべきではなく、
内面的問題に公然と干渉してくる支那・韓国の非礼と、
そんな問題おいてさえ外圧に簡単に屈してしまう政治家こそいま糾されるべき
という意見は肯綮に当たるだろう。
サンフランシスコ条約文中の致命的な誤訳についても取り上げたり、
非常に読み応えがあるので、とりあえず試しに読んでみて欲しいす。

新潮に三島由紀夫賞の選評が掲載されてるので立ち読み。
鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』が受賞したわけだが、
ここ数年の流れから行くと(青山真治・中原昌也→略→舞城王太郎→矢作俊彦)
抜粋・選評読んだ感じでもやや地味めなのは否めないかな。
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(2005/06/09(木) 22:13)

 泣笑
すがすがしい目覚め。
K瀧が酔ってる、笑。

下船して京都へ。
まだ学校に行ってるらしいCow嶋と会話。
とめた待望の女弟子はM嶋に行く可能性が高いそうな。

帰宅。
ようやく一息つけた感じ。
更に寝る。

大井浩明のメルマガが届いてた。
16日に演奏予定の河合拓始《オーガンザOrganza》について。

河合拓始氏http://kaerurec.jp/kawai/ は大学の先輩で、
中世・ルネッサンス音楽の研究に従事なさったのち、
現在はフリーミュージックの一人者として活躍中です。
新作は30分の大作という噂なのですが、まだ譜面届いて無いし(泣笑)。


大丈夫かいな。
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(2005/06/06(月) 18:10)

 西日本最終日
10mS60FINALは射場役員全員が赤バッチということで、設営と回収だけすることに。
挨拶回りは下にやらせて、のんびりと。
でもゴタゴタでS辻・K島が多忙のため、結局射場ジュリー。
ラストに関大が謎の抗議を行った以外はつつがなく。
読み上げが辰◇で、なんともダークなファイナルでした。

閉会式。
直射日光がきつい。
靴が焼けるように熱い。
そして式は鬼のように長い。
風が吹いてなかったら何人か倒れてたかも。
支部団体の表彰で意味もなくプラカードを持たされる。

門司港へ。
道中ドライバーの暇つぶしを命じられる。
でも受身型人間なので自分から動けず、テンション高すぎのT橋嬢にのせられておく。
何気に前D嬢にまで弄られる。

フェリー乗船。
甲板からいい具合に日が沈む様が見えそうなので居座って本と風景を楽しむ。
強風にも負けずに居座る。
M井が来ようが、荒Kが来ようが、N垣夫妻がいちゃついてようが居座る。
波頭が風で砕け虹が一瞬渡り舞い上がった海水が顔に当たる。
本から目を離すとトビウオが飛行(一瞬鳥かと思った)していたり。
フェリーの立てた波が太陽にきらめく。
まさに二階堂の世界。

ひたっていると、チューハイを片手にK瀧登場。
ぶち壊し。
N垣夫妻相手に自分の恋愛遍歴を語り始める。
痛い、痛すぎる。
あまりの痛さに空を仰ぐと雲一片無い青空でした。
さえぎる物の無い海上で見ると、まさに天盤と言うのが相応しい感じ。
空はいいよな。

K瀧のカミカゼアタックで誰もいなくなっても更に居座る。
黄昏な甲板には学歌を絶叫する同志社生が。
本の内容と妙に合ってて良い。

三島由紀夫『わが友ヒットラー』読了。
ヴィスコンティ『地獄に落ちた勇者ども』でも一大クライマックスを飾る、
長いナイフの夜事件前夜を描いた戯曲。
ドイツがWWIIの責任をここに押し付ける形で贖罪した以上、
ヒトラーを始めとしてナチスは悪魔の化身的に描かれてることが多い。
実際に残虐非道な行為も行ったわけだが、彼らを絶対悪にすることで、
何かが見逃されていくのに違和感を感じていたので、
ここで描かれる悩める権力者としてのヒトラーは新鮮で説得力があった。
にしても、レームには三島本人が重なってしまう・・・

    太陽を見た人の瞳が何を見ても黄色い残像を結ぶように、
    君はヒトラーの残像なしにはこの世界を見ることのできない男だ


日没。
瀬戸内の小ぶりな山々。
追い抜いた貨物船に映える夕日。
後ろに迫った夜闇から太陽までのグラデーション。
デジカメ持ってくればよかった・・・orz
完全に日が沈んだ後、東の空がまさに紫雲なのに感動しつつ船内に戻る。

長く海風にあたり過ぎたせいか眠くてしょうがない。
京大を冷やかして、
豪鬼氏の独創的なコーンフレークの喰いっぷりに感嘆して、
寝る。

本当の夜はそれから始まったのだと・・・orz
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(2005/06/05(日) 23:59)

 西日本三日目
昨日K瀧に喰わされた生肉のせいか腹の具合がすこぶる悪い。

昼の回転でいよいよ撃つのでごそごそ準備。
銃検は原D・竹Mに存分いじられる。
関西人の血が騒いでノッてしまった。
中部の人、苦笑。

弟子の射撃を見る。
へこへこ。
公式試合で九割越えするのは何時になるのやら。
練習はしてるようなのになんでかね。

団補の弟子が良かったら棄権でもしようかと思ってたが、
当てが外れて結局撃つ。
アホみたいに暑い。
が、頭が働かなかったのが功を奏したのか、トリガーが自然に落ちる。
4シリーズ終了までかつてないいい調子。
悲願の570もいけるか!?
と思うともう駄目で、5シリーズ目に頭が正常に。
集中力はちゃんと切れてて、8を4連続で撃つ。
終了・・・orz

射座離れたら辰◇がにへらにへら近寄ってくる。
審査は辰◇が全部やってくれたらしい。
それはそれは有り難う・・・んなわけない。
1点差で負けたぽい。

結果
92  97  95  94  88  88   554
この歳で80台を撃つとかなり凹む。

10mS40の射場ジュリー。
最後の最後、順位を発表し始めて射手が射座を離れてから
競射があることが判明。
SK嬢が聞こえよがしのイヤミ。
わかるけど、春関でも言ってたような。
もういやや・・・orz

宿。
九州の連絡ミスで突然とめたと相部屋なことが判明。
今日のゴタゴタでS辻・K島嬢らはカニ氏のもとへ。
とりあえずこちらも京大宿でのとめた祝勝会は自制して行かないことに。
最後なのでテレビカード使用。
人妻あぼーん。
とめた大爆笑。

とめたが祝勝会に行ってしまったので独り。
しゃぁないので有料チャンネルで『タイムライン』観る。
話は結構ありがちなものだけど、戦闘シーンはなかなか。
夜矢とかギリシャ火とかも勉強になりました。
リュック・ベッソン『ジャンヌ・ダルク』とかでも思ったけど、中世の兵器って突飛で面白い。

酒あおりつつ読書。
K瀧から変質者的電話がかかってくる。
何度も。
何度も。
ムカついてきたところで荒Kが電話に。
『キャシャーン』やガンダムトークを知ったかで乗り切る。
電話越しに聞こえるS辻の悲鳴。
それはともかく、みんなこちらに来て呑むことに。

そしてS辻&M下師の目くるめく官能の世界に。
以下自粛。
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(2005/06/04(土) 23:59)

 西日本二日目
10mS60の射場ジュリー。
とめた・サトシのトリオでつつがなく。
朝一の回転なのに暑い。

めぐまれないオレに愛のテレビカードを、的な募金箱ができる。
いっちーまで100円玉入れてるし。
Cow嶋はコピーカードとか入れてるし。
2000円とか集まってるし。
でも半分はS辻が入れてて、後で自分のだけこっそり回収してるという罠。

京都からクール便で射荷が届く。
のわりに、モチベーションは過去最低のまま。
でもそういう時に限っていい点が出たりするので、立て直しはせず。

50m3×20FINALの射場ジュリー。
YY嬢がSighting Timeの30秒前コール忘れてるのに気付かず、
Stop後に射場長コールの嵐。
電的を本射にしてない人がたくさん出て、8的を危ういところで見逃しかける。
もういやや・・・orz
本射はつつがなかったけど秋関がちょっと不安。

宿の飯は焼肉。
焼肉屋だけあってそこそこ旨いかなとか思ってたら、
K瀧が鉄板で侵略ごっこを始めて修羅場に。
三大国に蹂躙さる。
K瀧が珍しく満腹になったらしく、肉をもらう。
半生で。

普及パソ使ってネット。
S辻おすすめの探偵ファイルは適度な過激さとネタさがあってなかなか。
辰◇が募金箱の金で本当にテレビカードを買う。
でも眠いのでそのまま寝る。
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(2005/06/03(金) 23:59)

 西日本初日
門司港着。
SAに寄りつつ二回女子にイジられつつ熊本へ。
「当てて人生リセット」の金言に導かれて宝くじを買ったり、
赤い恋人」なる道産子・辰◇が激怒しかねないおみやげを買ったり、
いつのまにかコレクターになりつつあるご当地キティを買ったり。
kiti.jpg
 からしれんこんキティと加藤清正キティ。その虚空の瞳は何を思うのか・・・

盛り上がるにつれ射撃への意欲が薄れていく・・・

熊本射場着。
即銃検して撃つはずが射荷が見つからず。
京大射場に置いてかれてることが判明。
さらに萎える。
射場役員にも入ってなかったのでぶらぶら。
着弾っぽいレリーフがあったり、熊本市街が臨められていい感じの射場。
時々銃検ジュリーをするくらいで日程終了。

宿でいつもの面子+とめた・いっちーで呑む。
M下が来てから流れがおかしくなって顔面落書きを賭けてじゃんけん。
K瀧が感動的に弱く、格好のキャンバスに。
北斗晶みたくくちびる黒く塗ろうとしたら逆ギレで隈取りされる。

後で気づいたんだけど壁がめっさ薄かった。
隣の植T嬢に我々の乱痴気騒ぎが筒抜けだったと思うと滅入る。
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(2005/06/02(木) 23:59)

 西日本前日
西日本大会に出発。
南港までの路線は錯綜を極め複雑怪奇。
地下鉄に乗るのに階段を上がらないといけないなんてわけわからん。
といっても三回乗り換えしただけだけど。
銃を背負っては厳しい道程でした。
H木嬢が身軽なのが恨めしい。
銃持参がめんどいからって棄権とはエゲツない。

学連と合流して乗船。
夕焼けと雲の表情が綺麗でテンション上がる。
部屋は四人部屋をH瀬と占領できて快適。
黄金週間に帰郷した時は深夜で見れなかったが夜景もよい。
200506012114000.jpg
  明石海峡大橋 (平松D輔撮影)
京大の連中が同乗してたのでどんちゃん。
でも原D・竹Mが乱入してきたので退散。
風呂にシャンプー等あるか確認のため扉を開けると、
そこには全身入れ墨のおじさまが仁王立ち&目が合う。
シャワー室には修学旅行生が大量に。
トリビア見て本読んで寝る。

ザビエルのヒゲの間に点を描いて逆さまにするとペンギンっぽくなる  81へぇ
penguin.jpg
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(2005/06/01(水) 23:59)

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